周知のように三浦建太郎は、2021年に死去した。単行本41巻収録の「朝露の涙」が、直接ペン入れした最後の原稿となり、このまま未完になるかと思われた。しかし生前の三浦から今後の展開を聞いていた親友の漫画家・森恒二が監修、「スタジオ我画」のスタッフの執筆により、連載が継続されている。ストーリー漫画が、このような形で継続されるのは、きわめて稀なことだ。本書の中で、何人もが『ベルセルク』の今後を予想しているが、それだけ物語の完結を待望しているということ。本書によって、より理解の深まった作品の行方を、ドキドキしながら見守っているのである。
『ベルセルク』はかくも愛された作品だったーー宮台真司ら、識者9人それぞれの視点
2022年12月2日