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戦国千葉で逆襲に燃える実力校・千葉敬愛 春の目標は「関東大会出場」

高校野球ドットコム

 夏の悔しさをぶつけようと試合を想定して練習をやってきた高橋も、県大会初戦敗退には「やってきたことができなかったり、思っている以上にできないことが多かった」と振り返る。自身は調子が悪いなりにまとめたものの、チーム全体はエラーであったり、アウトの内容が悪かったりと反省を残す一戦となった。

春は逆襲誓う。目指すは「関東大会出場」

 春以降への巻き返しを達成するには、「バットが振れていなかった」と藤間主将が振り返るように、打線強化は欠かせないポイントだ。取材時も山崎監督をはじめとした指導者が選手の打撃指導をしているところをよく見かけた。

 特に注意深く話してくれたのはスイング軌道。とにかく入学時点では多くの選手が「肘を落とす場所が悪い」と話す。前ではなく、真下に落としてしまうことで、手が前に出せないというのだ。

 結果、バットが出てこないため、体が開くことで外角への対処もできず、打てないという負のスパイラルに入ることが多いという。だからこそライナー性の打球を意識させて、正しいスイング軌道を覚えさせようとしている。

 そのための練習メニューもすでに組んでいる。
 冬場の定番ともいえるロングティーをやることで長打力を覚えるのはもちろん、組み合わせる形で、短くバットを握ってロングティーもやるように指示している。

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 ただ飛距離を出すロングティーと異なり、短く持った際は、低くて伸びあがるようなライナー性の打球を目指す。低い打球で長打を出していくことを意識させることで、正しいスイング軌道を自然と覚えさせようとしている。

 しかもロングティーは10分間ひたすら打ち続ける。1箱打ち切ることを目標にやり続けるため、体力が向上するのはもちろん、「疲れて脱力した状態でスイングしたときの感覚を覚えてほしい」と力まずとも飛ばすための体の使い方を理解させる狙いもあるという。

 また1年生の森 虎之介内野手は「試合に近い感覚で練習ができている」と話すなど、対外試合ができないオフシーズンにとっては大事な練習になってくるようだ。

 エース高橋は「春に向けて、もっとスピードアップさせたい」と更なる飛躍を誓っていたが、2番手投手の台頭、さらには野手陣の成長は上位進出には必要なピースだろう。

 藤間主将は「秋は千葉黎明に1回戦で負けたことをプラスに捉えて、選手全員が勝利にこだわり、一致団結して春は関東大会を目指します」と秋の敗戦を引きずる様子はなかった。思わぬ遅れなど様々なことがあった秋を糧に、再び上位進出となるか。低空飛行で始まった今年の千葉敬愛が、春には一気に上昇を狙う。

(記事=編集部)

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