BリーグやWリーグの選手たちに、高校時代のことを振り返ってもらうインタビュー企画「トッププレーヤーの高校時代」。今回は神奈川県・桐光学園高校出身の齋藤拓実だ。
幼少期にバスケットボールを始めた齋藤は、小・中学校でどのようなことを感じ、どのような成長曲線を描いたのか。今回は前編をお届けする。
インタビュー・文=岡本亮
写真=B.LEAGUE
◆「NBAをよく見て真似をしていた」
――まずはバスケットを始めたきっかけを聞かせてください。
齋藤 父がミニバスのコーチをしていたのと、4つ上の兄がやっていた影響です。始めた時期は覚えていませんが、保育園のころからやっていたと思います。本来は小学1年生からじゃないと参加できないのですが、父がコーチということもあり少し早めから始めました。
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――他のスポーツはやっていましたか?
齋藤 水泳をやっていた時期がありましたが、バスケが忙しくなったので小学校高学年のタイミングで辞めました。
――コーチがお父さんという部分でのやりにくさはありませんでしたか?
齋藤 嫌でしたね(笑)。試合が終わった後、家に帰って反省会をしていたのですが、しんどかったです。周りからは「いいな」と言われることもありましたけど、僕としては嫌でした。
――その反省会ではどのようなことを言われていたのですか?
齋藤 結構細かいことまで言われていたと思いますが、嫌なことは記憶から消しているので…。ほめてもらう時しかちゃんと聞いていませんでしたね(笑)。
――チーム内での役割は?
齋藤 ポジションはガードでしたか、ほぼエースみたいな感じだったので、全部やっていました。
――ミニバスの指導方針は?
齋藤 週に5回練習があったのですが、平日は父がなかなか来られないのでアシスタントコーチの方に指導してもらっていました。とにかく基礎練習をやっていた記憶がありますね。
――小学校時代に意識して練習していたことは?
齋藤 正直に言うとあまり覚えていませんが、その頃からNBAをよく見ていたので好きな選手のプレーを真似たりとか、想像力を豊かにすることだったりとかをしていました。