森田 PTAのコネで出れてるだけなんですけど、それが学校で唯一のバンドだったんですよ。そいつらがモテてるのが悔しくてしょうがなかったですね。
テリー その時「じゃあ俺もミスチルやろう」とは?
森田 それは思わないんですよ。「ギターとか弾かれへんよな」とか思っちゃうんで。
テリー 例えば、高校時代はどんな学生だったの。
森田 高校は一応楽しくやってたんですけど、高2で留年しちゃったんですよ。普通、留年って出席日数が足りてないヤツがするんですけど、僕、ほぼ皆勤で留年したんです(笑)。ほんとにテストの点が悪くて。
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テリー バカだったの?
森田 バカじゃない(笑)。いや、総じてバカなんですけど。入ったのが定員360人で、受験生が370何人とかの、もう落ちるヤツなんて数%しかいない高校だったので、学力とは、もしかしたらちょっと見合ってなかったかもしれないですね。で、中間テストとか期末テストとかあるじゃないですか。あの時期が楽しくてしょうがないんですよ。2時間とかで帰れるんで。
テリー 昼ぐらいに終わるよね。
森田 だから、「そのあと遊べる」っていう感覚で1年過ごしてたら留年したんですよね。
テリー 高校生で留年って死刑宣告だよね。
森田 そうですね。高2になると留年したヤツと一緒のクラスになるんですよ。で、そいつを見てて、「留年なんか絶対イヤや」って思ってたら自分が留年したんで。
テリー あ、そう(笑)。
森田 それまでは割と陽キャでやってたんですけど、留年してからは陰キャというか。休み時間はずっと1人で本読んでるみたいな感じで、周りとあんまり馴染まない感じになってましたね。
*テリー伊藤対談(2)に続く