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霞ヶ浦vs土浦湖北

高校野球ドットコム

霞ケ浦が初回の5点のみながら、食い下がる土浦湖北を振り切る

霞ケ浦・木村 優人

<第75回秋季関東地区高校野球茨城県大会:霞ヶ浦5-3土浦湖北>◇28日◇準々決勝◇J:COMスタジアム土浦

 霞ヶ浦は2015年ドラフト5位の綾部 翔(現・DeNA)以降、4人のプロ入り選手を輩出しているが、その内、広島で1軍投手として投げている遠藤 淳志など3人が投手である。そのことでもわかるように、このところの霞ヶ浦は、好投手を輩出するということで定評がある。その背景の一つに、雨天練習場に設けられている30メートルのフラットなブルペンがあると言っていいであろう。高橋 祐二監督によると、投手陣はそこで週2~3回くらい、立ち投げを含めて、本人の考えで60~80球を投げるという。そこで球がスーッと真っ直ぐに行くことを意識して投げていくことで、フォームがしっかりと固められていくということだ。

 その霞ヶ浦は、この秋のチームでも、木村という好投手が注目されている。本人は、「スピードよりも、球の切れと制球を意識している」という気持ちでマウンドに立っている。この秋も、優勝候補の一角に挙げる声も多い。夏は2015年と2019年に甲子園出場を果たしているが、春は1990年以降遠ざかっている。それだけに、関東大会を勝ち上がってセンバツ出場にも照準を合わせていきたいところであろう。

 対する土浦湖北は、2004年にセンバツ出場の実績があるが、この夏は石岡一に初戦敗退するなど、やや苦戦も続いている。しかし、この秋は地区予選を勝ち上がり、県大会でも佐和に快勝し、2回戦では大接戦で水城を下しての進出だ。この試合でも、強豪相手に一泡吹かせたいところであろう。

 霞ヶ浦は初回、先頭の山崎が左中間三塁打すると、四死球で満塁後、4番羽成 朔太郎の中前打で無死のまま先制。さらに鈴木 堅斗も左前打して、さらに2者をかえす。なおも、無死三塁から内野ゴロの間に三塁走者がかえり4点目。2死三塁から暴投でこの回5点目となる走者が生還。霞ヶ浦は、いきなり5点のビッグイニングで、そのままコールドゲームにしてしまうのではないかという勢いでもあった。

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 しかし、土浦湖北もさすがにベスト8に勝ち上がってくるチーム。1回5点を失って、さらに2死一塁というところで土佐 一成監督は先発左腕の海東を諦めて浅野を送り込むが、浅野はその後をしっかりと抑えていっていたのは立派だった。

 結局、その後の霞ヶ浦は2回に山崎の二塁打が出ただけで、3回以降は3安打に抑え込まれてしまっていた。木村が、安打は許しながらも、8回までは無失点に抑えていた。それで、何とか霞ヶ浦は逃げ切れたという形にはなった。とはいうものの、9回は土浦湖北が粘りを見せて、4番野口と6番大隈、続く木村 恭太の安打などで3点を返して、霞ヶ浦としても、いささか慌てさせられた。

 高橋 祐二監督も、「このチームになってから、練習試合を含めて20~30試合くらいしているけれども、最低の内容の試合でしたね。このレベルでは、もっと上で戦っていくことは難しいね」と厳しかった。その要因としては、「打線が、とにかく振れていないですよ。ウチは、毎年投手を中心とした守りのチームという形にはなっているのだけれども、それにしても(打線の打てなさは)ヒドい。何を恐れているのかはわからないけれども、思い切って振れないんだよね」と嘆いていた。

 そんな中で、この試合でチームではただ1人二塁打、三塁打をと長打を記録した1番の山崎は、「1番打者として、チャンスメークしていくことができればそれでいいと思っているので、それができたのはよかった」と、初回と2回の自身の打撃には喜んでいた。175センチ、72キロというバランスの取れた体格で、50メートルも6秒0という俊足だ。リードオフマンとしての働きは示すことができたと言っていいであろう。ただ、高橋監督の言うように、その山崎のチャンスメークを、中軸がもっと生かしていきたいというのは本音であろう。

 土浦湖北は、初回いきなりの大量失点となってしまったが、その後は、2番手浅野がしっかりと抑えていただけに、もう少し早いタイミングから、木村投手に食い下がっていって、1点でも2点でも奪っておきたかったというところでもあったが、そこを封じられてしまっていた。

(取材=手束 仁)

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