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甘くないから何個でもいける!? 蘇州式のミートパイ風月餅「鮮肉月餅」で迎える中秋節

80C[ハオチー]

中華圏で秋の風物詩といえば中秋節。親しい人に月餅を贈り合う習慣のあるこの節句は、中国料理目線で見ると、季節限定でさまざまな月餅が食べられる時期でもある。

月餅というと多くの方がイメージするのは、黒餡(豆沙)や五仁(五目ナッツ)の餡を薄めの生地で包んだ広式月餅(広東スタイルの月餅)だろう。しかし、甘くずっしりとした月餅はちょっと苦手…という方もいるのではないだろうか。

そこでおすすめしたいのが、蘇式月餅(苏式月饼:スーシーユエビン:sūshìyuèbǐng)だ。江蘇省蘇州市発祥で、江蘇省、浙江省、上海市一帯で愛されている蘇式月餅の基本は、サクサクの中華パイ生地に香り高い肉餡がみっちり。もちろん甘い餡のアクセントとしての肉ではない。正真正銘、肉を主役した月餅だ(一部、甘い月餅もあります)。

食べる直前にオーブントースターなどで温めると、生地は軽やかにホロホロと崩れ、肉餡は熱々、まるで小粒のミートパイといった雰囲気。お茶の友はもちろんお酒の友にもぴったりで、これなら左党への贈物にも大歓迎されるはず。

また、肉餡といっても、店によって肉粒がしっかりとした食べごたえのあるものから、軽やかで上品なものまで個性がある。2022年の中秋節は9月10日(旧暦の8月15日)、買い時&食べ時はまさに今! 蘇州月餅が買えるおすすめの二店舗をご紹介しよう。

上海蟹入り月餅が期間限定で登場!『蟹王府(シェワンフ)日本橋店』

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2020年12月にオープンした『蟹王府(シェワンフ)日本橋店』は、上海の南京東路に本店を構える「成隆行蟹王府」の日本店かつ海外1号店。そんな同店が今年初めて販売するのが、上海蟹入りの蘇式月餅だ。

『蟹王府 日本橋店』の蘇式月餅。中華パイ生地と餡のバランスがよく、もそもそしない食感が心地よい。

実はこちらの月餅、上海の本店限定販売されていた蟹肉月餅のレシピを日本でも忠実に再現したもの。ひと口食べて「おぉ、上海蟹だ!」とわかる味わいの濃さに気分が上がる。上海蟹肉、上海蟹味噌のみならず、上海蟹特有の香りを持つ蟹油を豚肉に練り込んでいるのが風味の決め手。蟹と相性のよい生姜も使うことで、後味のよい仕上がりとなっている。

あわせて食べたい!小葱と生姜香る豚肉月餅とナツメ月餅

また、上海蟹入りの月餅のみならず、豚肉月餅(鮮肉月餅)とナツメ月餅(紅棗月餅)も同時発売しているのも見逃せない。鮮肉月餅は、小葱と生姜を用いた香ばしさが特徴で、店のルーツである江南地方を感じさせる味わい。一方、甘い月餅となる棗餡は特有のフルーティーさが感じられ、小豆餡より軽やかなテイストだ。

「8月下旬には来店したゲストに月餅をお配りしましたが、改めて買いに来ていただだけた方もいらっしゃいます」と話してくれたのはソムリエの木村好伸さん。いずれもラードを使用したパイ生地はサクサク、ホロッと軽やかで、餡と生地との心地よい一体感が特徴。月餅は1個45g前後と小ぶりだが、食前または食後に1人1個味わうにはちょうどいい大きさかもしれない。

『蟹王府 日本橋店』の豚肉月餅(鮮肉月餅)。 『蟹王府 日本橋店』のナツメ月餅(紅棗月餅)。

同店は9月第1週に、太湖の自社専用養殖場で育てた初物の上海蟹が到着したばかり。もちろん、こちらの月餅にも自社養殖場の上海蟹のみを使用している。ラグジュアリーレストランなのでちょっとハードルが高いな…と思う方も、この月餅なら手が出るはず。本店レシピで再現した品を期間限定でお持ち帰りできる点でも、わくわくさせてくれる月餅だ。

蟹王府 日本橋店
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