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ダントツの優勝候補の大阪桐蔭は何が凄いのか?大阪桐蔭に対抗できる優勝候補8校もピックアップ

高校野球ドットコム

 近年の大阪桐蔭の公式戦敗退を振り返る。

21年センバツ 智辯学園(奈良) 6対8
21年夏甲子園 近江(滋賀) 4対6
22年春近畿大会 智辯和歌山 2対3

 相手チームはいずれも継投策を行っている。さらに最後に投げた投手が、速球を武器としたクローザー役を務めている点が挙げられる。

 センバツの智辯学園戦では大阪桐蔭が追い上げムードの中、小畠 一心投手(現立教大)が抑え、近江も岩佐 直哉投手(現龍谷大)、智辯和歌山も速球派右腕の武元 一輝投手(3年)が抑えている。

 大阪桐蔭を倒すには僅差に持ち込めるほどの複数投手陣を擁し、後半にセットアッパー系の速球投手がいるチームが、戦える条件になると考える。

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 その条件に当てはめてみると、以下の7校が有力になると考える。

智辯和歌山(和歌山)
京都国際(京都)
仙台育英(宮城)
下関国際(山口)
星稜(石川)
興南(沖縄)
愛工大名電(愛知)

智辯和歌山

 144キロ右腕の塩路柊希投手(3年)と、149キロ右腕・武元 一輝投手(3年)のほか、長身右腕の西野 宙投手(3年)、145キロ右腕の清水 風太投手(2年)を擁し、ハイレベルな布陣となっている。速球投手揃いの布陣だけに、どうバリエーションをもたせるかが課題となりそうだ。打線も強力で、速球投手への対応力も高く、戦力は全国トップクラスだ。

京都国際

 エースで主砲の森下 瑠大投手(3年)の復活が大きい。切れ味鋭い速球とスライダーのコンビネーションで打者を圧倒する投球は見応えがあり、打者としてもレベルの高い投手から打てる能力がある。また平野 順大投手(3年)も、伸びのある140キロ前半の速球には見応えがあり、球質の良さについては森下投手以上のものがある。春から伸びてきた森田 大翔投手(3年)をはじめ、攻守の要である辻井 心捕手(3年)も攻守で安定感があり、春先に比べるとチームも安定感がでてきて、力強い戦いもできている。

仙台育英

 投手陣の層の厚さという点では、大阪桐蔭に匹敵するものがあり、6月に取材した時は140キロ以上投げる投手が14人いるなど、スケールの大きい投手陣を形成できている。

 実績抜群の左腕・古川 翼投手(3年)を筆頭に大会前までにどの投手がベンチ入りするのか興味深い。また打線もスイングスピードが速い打者が多く、好投手からも打ち返せるほどの打力がある。

複数の好投手を擁する下関国際、愛工大名電、興南も怖い存在

山田陽翔(近江)、有馬伽久(愛工大名電)

下関国際

 下関国際は、147キロを誇る大型左腕・古賀 康誠投手(3年)、最速146キロを誇る仲井 慎投手を擁し、その実力は全国レベル。打線も強力で、攻撃力が高く、18年以来のベスト8躍進も十分にあり得る。

星稜

 今センバツベスト8の星稜は、マーガード 真偉輝 キアン投手(3年)、140キロ中盤の速球を投げ込む武内 涼太投手(2年)を中心に、投手力は充実していて、打線も巧打者揃い。上位下位切れ目ない打線が特徴だ。投打が絡んでいけば、十分に上位進出も狙える。

興南

 興南の生盛 亜勇太投手(3年)の復活が大きい。最速147キロの速球は角度があり、変化球の精度もよく、4年ぶり出場の原動力となっている。2年生左腕の平山航太投手、140キロを超える安座間 竜玖投手(3年)と投手陣の層が厚い。

 さらに、盛島 稜大捕手(3年)や、主将の禰覇 盛太郎外野手(3年)を中心とした打線も破壊力があり、走塁技術も高い選手が多く、攻撃力の高さは全国レベル。興南らしい緻密な野球を展開している。

愛工大名電

 147キロ左腕・有馬 伽久投手(3年)は威力抜群の直球を投げ込み、打力も高い。さらに本格派右腕の山田 空暉投手(3年)、中日のクローザーで活躍した岩瀬仁紀氏(野球評論家)を父に持つ岩瀬 法樹投手(3年)と、投手陣の顔ぶれが豊富だ。打線も伊藤 基佑内野手(3年)、市橋 昂士内野手(3年)の二遊間コンビもハイレベル。激戦区の愛知を勝ち抜いた実力は本物といっていい。

 例外パターンとして、山田 陽翔投手(3年)がいることで、近江を挙げたい。149キロまで伸びた速球の威力は抜群で、変化球の切れ味も増してきて、滋賀大会の伊吹戦では6回9奪三振、無失点の投球を見せた。メンタルの強さが他の投手と段違いで、大阪桐蔭相手でも1人で投げ勝ってしまうのでは?と思わせるほどの引き出しを持った投手ではないだろうか。山田以外にも、星野 世那投手(3年)の成長が著しく、継投もセンバツ時に比べて確立されてきた。攻撃力、守備力ともに進歩が見える点についても楽しみだ。大黒柱がいるので、戦い方が安定している。昨夏はベスト4、センバツでは準優勝とステップアップしており、十分に優勝を狙えるチームではないか。

 後編では、組み合わせ次第でベスト8以上を狙える学校について紹介したい。

(文=河嶋 宗一)

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