ハンチングとは?

アイドリングが安定しない現象のこと

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ハンチングとは、アイドリング中のエンジン回転数が高くなったり低くなったりするような症状を指します。これは、エンジンが冷えた状態で始動した時に回転数が急激に高くなるのとは異なる現象です。

ハンチングはアイドリング時のエンジン回転数が安定しない現象、つまりは吸気系のトラブルに該当するため、発生する原因は吸排気系周りにあります。

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ハンチングが発生する原因は?

エンジンでは、取り入れてゴミを取り除いた空気量とスロットルバルブの開閉量に合わせて各種信号を元に燃料噴射燃量が決まり、それが混合気となって燃焼に使われます。その排ガスはエキゾーストマニホールドやマフラー(サイレンサー)を経由して大気へ排出される…という仕組みです。

ハンチングが発生するとき、特に吸気と燃焼関係の部品に問題のあることが多いです。挙げるとキリがありませんし、電系統やエンジン内部の機械的な故障なども考えられます。

例えば、ハンチングが発生する具体的な原因として考えられるものを列挙すると、次のようなものが挙げられます。

  • ISCV(アイドリング・スピード・コントロール・バルブ)の不調
  • スロットルボディの不調
  • インテークマニホールドのバキュームホース破損
  • ブローバイガスの発生
  • エアフロメーターの不調
  • キャニスターパージバルブの詰まり
  • プラグケーブルやスパークプラグなどの不調

以降の見出しでは、これらを詳しく解説します。