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【#佐藤優のシン世界地図探索55】日英伊共同開発の「F3戦闘機」を巡る壮絶なだまし合い

週プレNEWS


このイメージ図のように次期戦闘機F3は大空を飛ぶことになるのだろうか?(写真:自衛隊HP)
ウクライナ戦争勃発から世界の構図は激変し、真新しい『シン世界地図』が日々、作り変えられている。この連載ではその世界地図を、作家で元外務省主任分析官、同志社大学客員教授の佐藤優氏が、オシント(OSINT Open Source INTelligence:オープンソースインテリジェンス、公開されている情報)を駆使して探索していく!

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日英伊の三か国で共同開発することとなった次期戦闘機F3。このF3の第三国への輸出が解禁された。しかしその輸出に関しては、3つの条件に限定されて許可されることになった。その3項目とは、

1.輸出は次期戦闘機に限る 
2.輸出先は国連憲章に沿った目的以外の使用を禁じる
「防衛装備品・技術移転協定」の締約国に限定 
3.「現に戦闘が行われている国」は除外される

である。実はここに至るまでに、国内外を舞台とした壮絶な”だまし合い”が繰り広げられていた。

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――一体どんなだまし合いがあったのですか?

佐藤 まず国内の話です。日英伊の共同開発の話が上がった際には、自民党が「外国に出さないから」と公明党を説得することで始まりました。しかし、共同開発が決まると「やはり外国に出す」という話になりました。乗った船の行き先が違うわけですよ。

――だまし合いその①は、日本国内での自民党の話。そこからどうやって、自民党は公明党を説得したんですか?

佐藤 説得していません。

――どうなっているんですか? どこかで、誰かにだまされたんですか?

佐藤 元外務次官で国家安全保障局長を務めた谷内正太郎氏の武器輸出についての考えに関して、日本経済新聞(2月29日)はこう報じています。

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