新たな門出に胸をときめかせ、また別れの淋しさに涙を浮かべ…晴れやかなれど淋しさもある季節が春と言えましょう。
さて、今回は2種の魚を狙って沖縄県にやってまいりました。沖縄では、街中を流れる川にも普通に生息するオオウナギとコンジンテナガエビです。
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とはいえ、まともに狙うのは初めてゆえ、一抹の不安もあったり。もっとも、思い返せばこの〝日本全国釣り行脚〟、常に一抹の不安のなかでの釣りでした。でも、それがまた程よい緊張感で楽しくもありました。
常に一抹の不安それがまたよし
あらかじめ目星をつけておいた、那覇市内を流れる安謝川上流部の末吉公園に来てみると、思った以上に自然の残る素晴らしい雰囲気。園内を川沿いに歩き、滝見橋の下になんとも妖しげな淀みを見つけ試しに竿を出してみることにします。
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まずはオオウナギ狙いで、ファミチキをエサに仕掛けを入れるも音沙汰ナシ。仕掛けを上げると、ん? なにか重たいような。なんと、ファミチキに大きなテナガエビが抱きついています。
あっ! と思ったときには、ファミチキを離して深い水底に見えなくなりました。ならばテナガエビを狙うまでです。
安物竿に小さなハリ、エサはミミズで深みへ静かに仕掛けを沈めると、すぐにプルンッとアタリ。軽くあわせると釣れたのはエビではなく…ヨシノボリ(小さなハゼ)です。
その後もヨシノボリの入れ食いで、これではエビがエサを口にするヒマがありません。むむっ、これは一筋縄ではいきませんな。
そこで作戦変更。竿はそのままに、仕掛けとエサを先ほどのオオウナギ仕掛け&ファミチキに戻し、仕掛けを入れて竿先を注視していると、ビンッ!とヨシノボリよりははるかに鋭いアタリが出ました。
手を尽くし諦めず…
しばらく待ってからゆっくりと仕掛けを上げると、ビビンッとエビらしい手応えです。離すなよ!と念じながら、だましだましゆ~っくりと竿を上げると、ファミチキに抱きついた黒く大きいエビが見えてきました。ドキドキMAXです。