さらに竿を上げつつ、そぉーっと気づかれぬよう玉網をエビの下に潜り込ませて確保! コンジンテナガエビ獲ったどぉ~!!
コンジンテナガエビ 日本全国釣り行脚 (C)週刊実話残念なことに最大の特徴である鋏脚は欠損していましたが、青黒光りする厳つさと大きさ(後検34グラム)にもう十分満足。次はオオウナギを狙います。
コンジンテナガエビ 日本全国釣り行脚 (C)週刊実話川を下りつつ目ぼしいポイントを探りますが全く釣れず、やがて公園を出て普通の宅地となりました。やはり、チョイと来て初めて釣れるほど甘くはないか…と諦めかけたところで、なんともよさげな流れのある深みが目に入りました。
「諦めたらそこで終わりよ。ダメ元でも仕掛けを入れなきゃ釣れないし」と期待半分、諦め半分で静かに仕掛けを落とし、ガードレールに竿を立てかけてアタリを待ちます。
いやぁ、最後まで諦めてはイカンですな
と、いきなり竿尻が浮き上がりました。あまりにも早い反応に半信半疑のまま竿を手にするとグンッグンッ!と力強い手応え。すぐにあわせてリールを巻き、水面下で暴れる白い腹に興奮しつつ、力任せでブッこ抜いたのはオオウナギです。いやぁ、最後まで諦めてはイカンですな。
オオウナギ 日本全国釣り行脚 (C)週刊実話広告の後にも続きます
大きいものでは10キロを超えるオオウナギ。今回釣れたものは1キロ弱くらいですから、オオウナギとしてはかなり小振りです。
でも、持ち帰りや食べることを考えればこのくらいがちょうどよく、オオウナギはかば焼きで、コンジンテナガエビは素焼きでいただきます。
日本全国釣り行脚 (C)週刊実話オリオンビールをやりながらエビの殻を剥いてパクリ。ブリブリの野趣溢れる歯応え、甘味はやや淡泊ながらもこれは旨い!! そしてオオウナギはこの大きさでも小骨がやや厳しめ。
それでもクセのない鶏肉のような味は結構イケます。今回は共に1尾ずつの釣果でしたが、どこに行けば、そしてどうすれば釣れてくれるのか…自分なりに考えての1尾なので満足です。
感謝の念は尽きません
さて…春はお別れの季節。今回で日本全国釣り行脚も最終回です。爆釣外道レシピを含めて10年余り。思えば長きにわたり連載を続けさせていただきました。
正統派の釣り人と違って、毎度、好き勝手にインチキ臭い釣り(時には潮干狩りも)をするワタクシを生温かい目で見守っていただいた編集部の皆さま、そして何より、そんな釣りにお目通しをいただいていた読者の皆さまには感謝の念が尽きません。本当に…本当にありがとうございました。またどこかで…。
三橋雅彦(みつはしまさひこ)
子どもの頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。