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原田知世、織田裕二、中山美穂らが出演!バブル感漂う「ホイチョイ・ムービー」の魅力

HOMINIS

日本が好景気に沸いた80年代後半から90年代頭のバブル期。トレンディーな作風で一世を風靡したのが、当時のスキーブームの火付け役となった映画「私をスキーに連れてって」(1987年)をはじめとするホイチョイ・プロダクションズが企画した”ホイチョイ・ムービー3部作”だ。

ホイチョイ・プロダクションズは、馬場康夫と松田充信の漫画家ユニットを発端とするクリエイター集団。広告マンの日常を題材とした四コマ漫画「気まぐれコンセプト」をはじめ、ベストセラーマニュアル本となった「見栄講座:ミーハーのための戦略と展開」などで名をあげた。

映画界へと進出作となった「私をスキーに連れてって」を筆頭とするホイチョイ・ムービー3部作は、ファッションや音楽、言葉遣いなどバブル当時の時代感が随所に漂う作風が持ち味。さらに原田知世、織田裕二、中山美穂ら今や大物となった俳優たちも多数出演しており、貴重な姿を楽しむことができる。

懐かしい空気感が楽しめるホイチョイ・ムービー(「私をスキーに連れてって」)

(C)1987 フジテレビ・小学館

原田知世と三上博史が共演した「私をスキーに連れてって」は、普段は冴えない会社員だがゲレンデでは名スキーヤーとなる文男(三上)と、スキーを通じて恋人となった同僚の優(原田)との恋模様や試練が軽やかに描かれる。

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ストーリーよりも若い観客に訴求するようなトレンド感が重視された新感覚の1作で、スキーの魅力を追求したプロ監修の爽やかなスキーシーン、もう一つの主人公と言える流行車でのアクションなど、ケレン味が抜群。さらに「恋人はサンタクロース」をはじめとする松任谷由美の楽曲の数々をBGMとして起用するなど、様々な話題を振りまきヒットを記録した。

「私をスキーに連れてって」

(C)1987 フジテレビ・小学館

原田知世が続投し、新たに織田裕二を迎えたのが1989年の「彼女が水着にきがえたら」だ。雪山から一転し、青く美しい海を舞台にマリンスポーツの魅力を掘り下げた本作。同僚と共に湘南でダイビングを楽しんでいたOLの真理子(原田)は、ひょんなことから通りかかったヨットマンの文男(織田)と出会い、宝探しをする…という恋と冒険がコメディタッチで語られていく。

本作ではサザンオールスターズの楽曲をBGMに、スキューバダイビング、水上スキーといったマリンスポーツをフィーチャーしており、映画のためにマリングッズが製作されるなど、斬新な工夫も話題をさらった。

「彼女が水着にきがえたら」

(C)1989 フジテレビ・小学館

同じく湘南を舞台にした「波の数だけ抱きしめて」(1991年)はこれまでのスポーツ路線からノスタルジー路線へと舵を切った異色の1作。織田裕二と中山美穂の共演により、若者たちが切ない大学時代を振り返るという群像劇だ。

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