クラッチの寿命と交換時期・費用
クラッチの寿命
クラッチの寿命は、車種の違いと運転の仕方、走る道路の状況で大きく異なってきます。大衆車よりスポーツ車の方がクラッチの寿命は短い傾向はありますが、これも乗り方で大きく変わってきます。
マニュアル車を運転するとき、半クラッチをどう使うのかが大きなポイントとなります。上手に半クラッチを使って運転すれば、スムーズに加速できますし、車への衝撃も軽くなり、寿命が延びます。停止が多い都市部ばかり走るのと、高速ばかり走るのとでは、同じ運転技術でもってしても、高速ばかり走る方がクラッチの寿命は長くなります。
あくまで目安とはなりますが、国産車でのクラッチ交換までの走行距離は、5万km~8万kmとなるでしょう。中には、4万kmに満たないのにクラッチが滑り出すケース、10万km超えても未交換というケースがあります。
クラッチの交換費用
クラッチの交換費用は、車種によって違いが出る他、どこで交換修理してもらうのかの違いで金額に差が出てきます。国産車の場合、部品代はどこで修理しても大差は出ない傾向にありますが、工賃はディーラーより民間整備工場の方が安い傾向で、都市より地方の方が安いといった傾向があります。
あくまで目安とはなりますが、クラッチ交換の費用の目安を一覧表にまとめてみましたので、参考になさってください。
クラッチ交換費用の目安
車種 | 交換費用の目安 |
軽自動車 | 50,000~80,000円 |
国産1,500cc以下の小型自動車 | 50,000~85,000円 |
国産1,500cc~2,000ccの小型自動車 | 75,000~135,000 円 |
国産2,000cc以上の普通自動車 | 100,000~200,000円 |
輸入車1,500cc~2,000ccの小型自動車 | 150,000~250,000円 |
輸入車2,000cc~3,000ccの普通自動車 | 170,000~400,000円 |
クラッチ交換費用の傾向として以下の点が挙げられます。
- FF車はFR車より1~2割高くなる
- 4WDは1~2割高くなる
- FFベースの4WD車はさらに1~2割高くなる
- 輸入車は国産車の倍以上高くなることがある
あくまで目安として参考にしてみてください。
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クラッチが滑る?「クラッチ滑り」とは
クラッチディスクが磨耗し寿命となると、クラッチペダルを奥まで踏み込んでも、半クラッチの状態のままとなってしまいます。この状態では、アクセルを踏んでエンジンの回転を上げても、クラッチが文字通り滑るだけで、タイヤに回転が伝わらず、スピードが出なくなります。
クラッチ滑りは、徐々に症状が進んでいきます。いつもよりクラッチの踏み込みが深くなるなどが、クラッチ滑りの前兆の1つです。
完全にクラッチが滑ると、クラッチが切れた状態と同じになりますので、車は進むことができなくなります。