軽自動車の維持費を抑えるためには任意保険を見直そう

任意保険の条件にもよりますが、軽自動車の任意保険料は年間3万~10万円ほどとみてよいでしょう。
一年間にかかる維持費を少しでもおさえるためには、自動車任意保険を見直しましょう。税金や車検・整備費用はある程度決まった金額ですし、新車購入時でない限り、新たに安い駐車場を探すことも現実的ではありません。しかし、任意保険は条件を見直して変更したり、ダイレクト型自動車保険に切り替えたりすることで、年間数万円の維持費が節約できる可能性があるのです。
任意保険を見直すコツ①運転者の条件は広すぎないか?
任意保険の金額が大きく変わる条件に「運転者限定」「運転者の年齢制限」があります。他の条件を変えずにこの2つを最低限(=自分だけに適応する条件)にすると年間の保険料が5万円以上安くなることもあります。実家から独立して一人暮らしになった場合など、運転する人が変わったときは運転者の条件を見直しましょう。
運転者を自分だけに限定した車を他の人が運転する場合は、その人に1日型の任意保険に加入してもらうのがオススメです。
任意保険を見直すコツ②車両保険の条件や特約は削り過ぎに注意
車両保険の条件変更も任意保険料を安くすることができますが、事故に備えるための自動車保険ですので、車両不安があるようであれば無理に条件を狭めるのはオススメしません。
また、特約は月割にすると250~500円ほどで付いているものがほとんどのため、内容の割に安い保険料で利用できるサービスです。吟味して外すこともできますが、優先事項としては低くてよいといえます。
任意保険を見直すコツ③ダイレクト型・インターネット型保険に切り替えるのもアリ
代理店型の任意保険に加入していて、これまで事故を起こしたことがない人、保険等級が高い人は、ダイレクト型・インターネット型保険に切り替えるのもオススメです。加入申し込みをインターネットで行うことができるため、いつでも手続きでき、条件変更も簡単にできます。
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【維持費比較】軽自動車は普通車(コンパクトカー)よりどれくらいお得?

これから新車を購入するという方に向けて、軽自動車と普通車(コンパクトカー)の維持費を比較してみました。(※あくまで編集部基準による試算ですので、本来の維持費と合致するものではありません)
1.税金と自賠責保険を比較
税金は2019年10月1日以降に新車登録することを前提に算出。車両はEV以外のエコカー(ハイブリッドカーもしくはガソリン車)とする。
軽自動車
自動車税 | 2,700~10,800円/1年 | ||
重量税 | 0円~3,300円/1年 | ← | 0円~6,600円/2年 |
自賠責保険 | 12,535円/1年 | ← | 25,070円/2年 |
合計 | 15,235~26,635円 |
普通車(排気量1.5Lのコンパクトカー)
自動車税 | 7,625~30,500円/1年 | ||
重量税 | 0円~12,300円/1年 | ← | 0円~24,600円/2年 |
自賠責保険 | 12,915円/1年 | ← | 25,830円/2年 |
合計 | 20,540~55,715円 |
両車とも環境性能が高い車種やモデルを想定し、割引が最大限に適応された最安額で比較すると、軽自動車が5,000円ほど安い。現在発売されている新車の軽自動車、コンパクトカーではエコカー適応でないモデルの方が少ないのであまり参考にはならないが、割引が全くない最高額で比較すると、軽自動車が30,000円ほど安くなる。
2.ガソリン代を比較
ガソリン代については車種によるので一概には言えないが、軽自動車とコンパクトカーの売れ筋グレードで比較すると、ハイブリッドモデルやグレードのコンパクトカーの方が5~10km/hほど燃費がいい傾向がある。軽自動車はパワーを補うためにターボグレードも人気なので、そちらを検討した場合、燃費の差はもう少し広がる。
ガソリン代を110円/Lとして年間100,00km走る想定で、軽自動車とコンパクトカーの年間のガソリン代を比較してみた。
タントとアクアの場合(JC08モード)
車名 | 基準にしたカタログ燃費 | 年間のガソリン代 |
【軽】タント | 27.2km/L | 40,440円 |
【普】アクア | 34.4km/L | 31,976円 |
N-BOXとフィットの場合(WLTCモード)
車名 | 基準にしたカタログ燃費 | 年間のガソリン代 |
【軽】N-BOX | 21.8km/L | 50,458円 |
【普】フィット | 29.4km/L | 37,414円 |
一概には言えないが、売れ筋モデルやグレードで比較するとコンパクトカーのほうが年間1万円ほどガソリン代が安くなるような結果となった。
3.任意保険料で比較
任意保険は適応車種や運転者の条件によって開きが出るので一概には言えないが、概算であれば軽自動車の方が20~30%安いという計算でよい。軽自動車の方が保険料が安くなる理由のひとつは、車両本体の価格(価値)が普通車よりも安いためである。
4.高速道路の利用料金
高速道路の利用料金は軽自動車の方が20%安い。
【合計結果】年間維持費は軽自動車が2万~3万円安いとみてよい
軽自動車 | コンパクトカー | |
税金と自賠責(1) | 15,235円 | 20,540円 |
ガソリン代(2) | 40,441円 | 31,976円 |
任意保険(3) | 25,600円 | 32,000円 |
高速道路代(4) | 28,800円 | 36,000円 |
合計 | 110,076円 | 120,516円 |
概算の差額は10,440円。駐車場代や整備費用は含んでいませんし、かなりざっくりした試算なので実際にはもっと差が広がるでしょう。このことから、軽自動車とコンパクトカーの年間維持費では「軽自動車が2万~3万円安い」というのがMOBY編集部の見解です。