かんたんで奥深いタナゴ釣りに挑戦

ちょっとしたコツでアタリの数が倍増

タナゴは特別難しいテクニックがなくても釣れるのですが、アタリが少ないなぁと感じたときは「誘い」を入れてみてください。
「誘い」は仕掛が馴染んでから少し待って、そのあと数cm持ち上げるだけ。再び仕掛が馴染んだときに反応が出ることが多いので、誘ったあとはアタリを見逃さないように集中しましょう。じーっとアタリが出るまで待っているより誘いを入れた方がアタリの数が倍増しますし、アタリが出るタイミングが予測できるのでしっかりとアワセることができます。


ウキと目印

タナゴのアタリは水中にある目印が動くだけのことがよくあります。なので、ウキだけを見ずにしっかりと水中の目印にも注意してください。目印が小さく「ツンッ!!」と引っ張られたり、「スーー」っと横に動いたり、下の方の目印が斜め上にフワっと浮くなど、怪しい動きをしたら積極的にアワセてみましょう。もしアタリではなくタナゴが釣れなくても、アワセを入れることで付けエサが落ちてマキエ代わりにもなりますので全く問題ありません。

タナゴ釣りの魅力にどっぷりハマりました

4月上旬、婚姻色が美しく出だしたタイリクバラタナゴを釣りに、近くの河川のワンドに行ってきました。タナゴはいれば反応が出ることが多いため、釣り場に着いたらまずはタナゴの付き場を見付けるために移動を繰り返します。この日も10数ヵ所移動し、アシ際のポイントでタナゴの反応を見付けることができたので、ここで腰を下ろしてじっくりとねらうことにしました。

誘いを入れると水中の目印には反応があるのですが、なかなかハリ掛かりしません。このアタるのに釣れないもどかしい感じが大好きで、うまくアワセが決まったときの満足感はたまりませんね。
結局、小一時間ほどで数尾のタナゴを釣ることができたのですが、「あのアタリを取れていればもっと釣れていたのに…」と思うとまたすぐにタナゴ釣りに行きたくなってしまいます。こうしてみんなタナゴ釣りにハマっていくのでしょうね。

タナゴ釣りはその釣り味だけでなく、職人の技術が光る道具にこだわったり、美しいタナゴを観察したりとさまざまな楽しみ方があります。小さな道具、小さな仕掛、小さなアタリ、小さなターゲット…。この魅力あふれる小さな世界のタナゴ釣りに、ぜひみなさんも挑戦してみてください。
最後に、タナゴは自然界でその数がどんどん減ってきています。いつまでもタナゴ釣りが楽しめるよう過度の乱獲は避け、元気な状態で川に返してあげてくださいね。

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レポーター

プロフィール:東村 良平
兵庫県在住
海のエサ釣りに始まり、ライトゲーム、青物釣り、タイラバを経て、ここ数年は渓流ルアーやエリアトラウト、アユ釣りなどをメインに、家族で釣りや川遊び、キャンプなど自然を満喫。「ライトガチ」をモットーに道具や方法にこだわり過ぎず、楽しむことに全力を注いでいる。
インスタグラム:
@azuman1980 (URL:https://www.instagram.com/azuman1980/)