通常のワーム素材に塩を大量に混ぜれば、高比重ワームとなります。
比重が高まるので、ベイトタックルでも遠くまで飛ばせるようになりますし、シンカーを付けないワームリグでの活用幅が広がります。
ここでは、数ある高比重ワームの中から、おすすめのアイテムをピックアップ。
その使い方について、詳しくご紹介しましょう。
高比重ワームってどんなアイテムなの?
高比重ワームとは、バス釣りはもちろん、他の魚種をターゲットにするときでも、なくてはならないワームのことです。
ボディ素材は軟質系の樹脂ですから、水に入れるとゆっくり沈んでいきます。
キャストしようとすると、あまり飛びません。
これを①素早く落とし込めるようにし、②飛距離を伸ばせるようにしたのが、高比重ワームです。
塩をボディ素材に大量に混ぜることで、効率よく比重を高くしたものです。
①素早く落とし込めれば、ワームの周囲の水は、強く押されます。
押された水は、バスに届きやすくなり、ワームの存在に気づいてくれるでしょう。
ワームの形状を工夫すれば、落とし込んでいく方向を意図的に変えることもできます。
②飛距離を伸ばすことができれば、広範囲のエリアを探ることが可能になります。
当然数多くのバスに晒されることになり、バイト率は高まるでしょう。
あともうひとつ、メリットを挙げるとすれば、高比重ワームならバックスライドフォールを仕掛けられることでしょうか。
例えば、木の枝が張り出しているオーバーハングをイメージしてください。
その下は日陰になっていて、ずいぶん奥まで広がっています。
ここに高比重ワームのノーシンカーリグを投入すると、その形状によっては、スライドしながら奥へ向かってくれるのです。
これをバックスライドフォールと呼び、他のルアーでは届かない場所に潜んでいるバスを、しっかり誘うことができます。
市販されている高比重ワームの中で、バックスライドフォールさせるための工夫が盛り込まれているのが、ボトムアップから発売中のハリースライドです。
なんとウエイトが、ワーム単体で9.5g以上もあり、ノーシンカーリグでもよく飛んでくれます。
オフセットフックの4/0番サイズを、ツメ・ヒゲの根元から刺して装着し、その状態でオーバーハング下へキャストすれば、スムーズにバックスライドフォールします。
着水とほぼ同時に、斜め45度ぐらいの角度で奥へ向かってスライド。
その距離が、伸びれば伸びるほど、潜んでいるバスの視野に飛び込むはずです。
ボディサイズは3.3inch=8.382cmなので、ひと口サイズでバイトしやすいですから、迷いなく口の中に吸い込むでしょう。
実際に使ってみると、着水後のツメの動きは秀逸で、カーリーテイルよりも小刻みに震えてくれます。
しかもバックスライドフォールしやすい潜行角度を、しっかりと作り出しているようにも見えます。
カラーバリエーションが豊富なので、釣り場のシチュエーションにマッチしたものを選んでみてください。
ボトムアップ ハリースライド #T205グリパンチャート
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シリコンスカートを装備した高比重ワームを使ってみよう!
高比重ワームにシリコンスカートが縫い刺しされているものが、低価格で発売されています。
メーカーはジャッカル、その名は、ワムワムフレアです。
元々ワムワムの60サイズとしてリリースされていたもので、そこにシリコンスカートチューンを施しています。
オフセットフックを装着したノーシンカーリグでキャストしてみると、張り出したシリコンスカートが上手く水をとらえて、ゆるりとバックスライドフォールしてくれます。
どちらかというと、バーチカルなフリーフォール寄りですが、ピリピリと動くシリコンスカートは、食い渋るバスの捕食スイッチをオンにしてくれるでしょう。
実際にフィールドで、ワムワムフレアを使ってみました。
ナローゲイブで2/0サイズのオフセットフックを装着すると、ワームのほぼ端から端までフックが跨ぐことになります。
バスの口の中にスッポリ吸い込まれやすく、フックアップもカンタンに決まりました。
カラーバリエーションが豊富で、周囲の景色に溶け込むものがあるので、そちらから使い始めるとバイトが発生しやすいかもしれません。
JACKALL(ジャッカル) ワムワムフレア 60 ガサガサテナガエビ