2017年に次世代タクシーとして登場した「JPN TAXI」

駅前や繁華街などでよく見かけるタクシーは、日常の移動から旅行先での交通手段など日本の交通を支えている存在のひとつです。

以前はトヨタ クラウンコンフォートや日産 セドリック営業車などのセダン型が主流でしたが、2017年にトヨタからユニバーサルデザインを採用した次世代のタクシーとしてJPN TAXIが登場。

JPN TAXIは「次の日本に、いらっしゃいませ。」というキャッチコピーを掲げ、さまざまな人に優しく快適な車を目指し、日本の“おもてなしの心”を反映した車として設計されています。

また、日本の伝統色である「深藍」をボディカラーに採用するなど、訪日観光客にも向けた新しいタクシーとして全国各地へ配備が進められました。

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後輪駆動のセダンから前輪駆動のトールワゴンに

男性がタクシーに乗車する姿
©︎One/stock.adobe.com

トヨタ クラウンコンフォートなどのそれまでのタクシー向け車両の主流は後輪駆動のセダンでしたが、JPN TAXIはトヨタ シエンタと同じプラットフォームを採用した前輪駆動のトールワゴンとなりました。

前輪駆動になったことでプロペラシャフトが不要となり、車内の足元はフラットフロア形状を実現。また、コンパクトミニバンであるシエンタをベースにしているため、全高が上がり車内の頭上空間も余裕が生まれています。

このほかにも、車椅子利用者や高齢者、ベビーカー利用の親子連れなどでも快適に利用できるよう「ユニバーサルデザイン(UD)」に基づいた設計がなされているため、これまで以上にタクシーが便利になったと言えるでしょう。

利用者目線で見ると従来の後輪駆動のセダンから前輪駆動のトールワゴンであるJPN TAXIに変わったことはメリットばかりのように見えます。しかし、タクシーを運転するドライバーからは、不満の声もあるようです。

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