積載性や維持費、保管場所の問題…実はそこまで影響ない

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しかし、すべての家庭が結婚後にすぐ子育てをするわけではありませんし、スポーツカーといえど積載性が皆無なモデルは少数。

ほとんどのスポーツカーは、二人分の一泊旅行程度の荷物であればトランク等に収めることができる程度の積載性をもっているため、子どもがいないうちであればスポーツカーであっても明らかに不便ということはないでしょう。

また、お金がかかると言っても、維持費を抑えられるよう工夫したり、ほかで節約するなどしてお金を工面し、大切な愛車を手放す選択を回避する人も少なくありません。

お金に余裕があれば、スポーツカーとは別に日常使いに適した車を増車するという選択肢もあります。家の駐車場に空きがなければ近隣の駐車場を借りて、そこに愛車を保管することも検討。

使い勝手やお金、保管場所といった問題は、大切な愛車を手放したくないという気持ちがあれば意外にもなんとかなるものです。

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「乗ったりいじったりできる時間が少なくなる」ことが大きいようだ

それでも「結婚を機にスポーツカーを降りる」という人が多いことは、使い勝手やお金、保管場所といった問題がどうにもならなかったという人が多いということでしょうか?

もちろん、どうにもならず…という人もいるようでしたが、それ以外の、もっとも大きな問題が挙げられていました。それは「愛車に接する時間がとれなくなる」ということ。

使い勝手やお金、保管場所に問題はないにもかかわらず、車よりも家族を優先した生活をしていると、運転したりや車いじりを楽しんだり、洗車でさえもそれにあてる時間を取れなくなってしまった、または取れなくなりそうだと考える人が多いようです。

長い間乗らずにいることはバッテリーがあがってしまったりボディがほこりや汚れまみれになってしまったりと、車にとって良い環境ではありません。

愛車がそのような状態になってしまうのを見たくない、そうなっても手をかける時間が取れない、別の大切にしてくれる人に乗ってほしいということが、「結婚を機にスポーツカーを降りる」を選択した理由にもなっているようです。

大切な愛車ではあったものの、結婚によって車以上に大切なものができたため、それを優先した…と考えれば、その選択に何も間違いはないでしょう。外野から「手放す必要ないでしょ?」などと言うのは、失礼にあたるかもしれませんね。

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