11月16日はボジョレー・ヌーボー解禁の日。日本は世界一のボジョレーヌーボーの消費国でもあります。世界各地でワインの新酒が造られていますが、その中でもボジョレーヌーボーの知名度は抜群です。
しかし、なぜボジョレーヌーボーだけがこれほどまでに騒がれるのでしょうか?
そこでこの記事では、ボジョレーワインのトリビアと日本のヌーボー祭について詳しくご紹介します。
ボジョレーヌーボーとは?なぜ日本で人気?
ボジョレーとは、フランスのブルゴーニュ地方にある「ボージョレ地区」のことで、ヌーボーとは、フランス語で「新しい」という意味です。
つまり、ボジョレーヌーボーとは、ボージョレ地区でその年に収穫したブドウで造られるワインを意味します。
原料のブドウには「ガメイ」という品種のみを使用し、新鮮なブドウ由来の味わいが楽しめます。赤またはロゼワインのみの展開です。
ボジョレーヌーボーの解禁日は決まっている?
ボジョレーヌーボーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日です。
1951年から1984年までは11月15日が解禁日でしたが、ブームが本格化する中、ワインの売れ行きに影響が出ることを考慮し、改定されました。11月の第3木曜日午前0時より前に栓を抜いてはならないと決められています。
そして、この規制があることで、日本は日付変更線の関係で、先進国の中で一番早く、産地フランスよりも先にボジョレーヌーボーを飲むことができる国なのです。
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日本は世界一の輸入・消費国
このこともあって、日本は世界で一番ボジョレーヌーボーの輸入と消費が多い国です。日本人は元来、初鰹に新酒など、季節感を大切にして旬の食材を重宝する習慣があります。
このような初物が好きな日本人の性格が、ボジョレーヌーボーのブームに拍車をかけているのかもしれません。
日本以外の国ではどんな風に盛り上がるの?
実は、ボジョレーヌーボーの解禁は日本以外の国ではそれほどもてはやされていません。
ボジョレーヌーボーは世界中に輸出されていますが、フランスを除いて世界ではそれほど知名度は高くなく、大半は日本に輸出されています。
一般的に、欧米では良いワイン、美味しいワインとはしっかり熟成されたものと捉えられています。年代物のワインが高価で取引されるのはそのためですね。日本でもワイン好きの人はその傾向にあると思いますが、多くの日本人の舌にヌーボーの軽めの味わいが「美味しい」ととらえられたのとはギャップがあるようです。