「これは期待」名古屋‐東海北陸道つなぐ「名岐道路」計画が進行中 一宮JCT渋滞をスルーできる高架ルートに待望の声集まる

名古屋と東海北陸道を結ぶ「名岐道路」の都市計画案と環境影響評価準備書が、2023年10月に公開されました。SNSでは、この名岐道路の計画にどのような反響が集まっているのでしょうか。

名古屋高速一宮線を北へ延伸

 名古屋市と岐阜市をまっすぐにつなぐ自動車専用道路「名岐道路」の計画が、事業化に向けて進んでいます。これに対しSNSでは、どのような反響が寄せられているのでしょうか。

 名神高速と東海北陸道が接続する一宮JCT(愛知県一宮市)は、名古屋方面と岐阜・飛騨・北陸・京阪神方面のクルマをさばく交通の要衝です。

 中京圏屈指の渋滞スポットとしても知られていますが、この東側で、一宮JCTの負担を軽くする「名岐道路」の計画が進んでいます。

 名岐道路は、名二環の清洲JCT(愛知県清須市)から岐阜市内までを結ぶ地域高規格道路です。JR東海道本線と並走しながら、名古屋市と岐阜市をまっすぐ南北に結びます。

 現在は、清洲JCTから名神の一宮IC(愛知県一宮市)を経て一宮中入口(同)までの9.3kmが、名古屋高速16号一宮線として開通しています。

 ちなみにこの区間は、高速の下に6車線(片道3車線)の国道22号「名岐バイパス」が整備されており、一宮中入口から先は、この国道経由で東海北陸道の一宮木曽川IC(同)や岐阜市方面へ向かうことが可能です。

 しかし、この国道も渋滞が常態化しているため、名古屋市~岐阜市間のクルマ移動は、定時性の確保が課題となっています。

 名岐道路の計画は、現在の高速の終点である一宮中入口から国道沿いに北上し、東海北陸道の一宮木曽川ICまで伸ばすものです。

 道路は高架4車線(片道2車線)で設計速度80km/h。中間の両郷町交差点付近に両郷町出口(下り)と常願通南入口(上り)、終点手前に高田南出口(下り)と高田西入口(上り)を設置します(出入口はいずれも仮称)。

 一部方向の行き来が現在できない一宮ICは、利便性を最大限高めるため機能強化します。終点の一宮木曽川ICも、既存のICとは別に東海北陸道~名岐道路の直結ランプを追加して“JCT化”します。

 2023年11月6日まで、これらの内容をまとめた名岐道路の都市計画案と環境影響評価(環境アセスメント)準備書の縦覧が、愛知県や一宮市で実施中です。

 計画はその後、愛知県都市計画審議会での審議を経て、都市計画決定告示と環境影響評価書公告へと進んでいきます。

 SNSでは、「はよ作って」「とにかく早期着工を!」「これは期待ですなぁ」「これ地味に期待してる」と、整備を待ち望む投稿が並びました。

 国道や一宮JCTの渋滞が慢性化していることを踏まえ、「まじでココはどうにかした方がいい」と現状の早期改善を希望する声も多く、「一宮木曽川ICまでといわず、その先の岐南インターや北一色まで伸ばしてほしいな」と、岐阜市内までの整備を望む意見もありました。