みなとみらいスマートフェスティバル2023|真夏の横浜みなとみらいが高火力の花火で熱くなる!

首都圏最大級の花火大会の一角でありながら、まだまだ歴史の浅い「みなとみらいスマートフェスティバル」。雑踏警備や打ち上げ場所の制約が多い都市型の花火大会を楽しむにはどんなところに気を付ければよいのだろうか?現場からのレポートをお送りしよう。

MMSFって何?

みなとみらいスマートフェスティバル(MMSF)とは2018年に始まったイベントで公式サイトによれば『新たな価値・賑わいを創出し、「SDGs未来都市・横浜」を広く発信するイベント』である。

一般には横浜みなとみらい地区ででっかい花火大会をやるという認識の人がほとんどだろう。花火大会の他にも「横浜都築太鼓」や「大道芸パフォーマンス」があるが、会場の大きさゆえに楽しめる人は限られる。

さて、過去に別の花火大会をレポートしたときに、大きなプログラムを呼ぶのにスポンサー名が通称として定着することがあるという話をしたが、MMSFでも同じ事が起こっている。その名は「コロワイド」。ちなみにであるがMMSFの花火はコロワイド関係者席に正面を向けている。

公称25分間で20,000発。数えて検証することはできないが、神奈川県では文句なしナンバーワン、関東地方でも有数であることは確かだ。

驚きの火力、これが都会の花火!?

ここからは花火の話をしよう。コロワイド花火はとにかくドカドカ派手に打ちまくり、観客はバカになって楽しむ、そんなスタイルだ。冒頭の写真のようにフィナーレでは銀色の花火が大量に放たれてあたり一面真っ白になってしまう。


普通の花火大会だとフィナーレにあたるラッシュが最初から最後まで続いているような錯覚。これぞコロワイド。

都会では場所の関係で打てないことも多い尺玉が、海上に浮かぶ台船からこれでもかと打ち上げられる。


上空に開いているのは尺玉。最初から最後までこの調子でバカスカ打ちまくる。

花火好きが1発1発見ると「おっ!あれは・・・」と思う有名な玉も混ざっているのだが、そんなことはお構いなしに次々と消費しまくる。


花火の色が目まぐるしく変わる、芸術性の高い花火玉。一般的には結構レアなはずがここでは大量消費されていく。

これは贅沢というよりやっぱり(いい意味で)バカになれる花火である。会場に浮かべた台船から、さらにクレーンで花火筒がつるされていて、ズダダダダと全方位に打たれる花火を見ているとなんだかおかしくて笑ってしまう。


花火打ち上げを手掛ける日本橋丸玉屋の得意技。タワーにぶら下げた花火筒から360度あらゆる方向に打ち出す。

それにしてもこの観客。改めて都市部でこれだけのイベントをするのは困難であろうが、今後の開催を切に願う。


これだけたくさんの人たちが一斉にスマホを天に掲げて同じものを撮影している、シュールな光景。

大都市花火大会の枷

長らく横浜に住んでいる人なら、MMSFの前身ともいえる花火大会があったことを知っているだろう。神奈川新聞社が主催していた神奈川新聞花火大会だ。打ち上げ場所もMMSFと全く同じ。しかし、時代の変化とともに多すぎる群衆をさばききることが困難になり2016年を最後に休止されてしまった。

主催者が変わったところで、群衆に変わりはないと思われるかもしれないが、大きな対策として時間短縮、無料席の廃止かつ有料席の値上げが行われている。個人的には特に時間短縮がポイントだと考えていて、それまで1時間15分とか1時間30分とかやっていた神奈川新聞花火大会が、一気に25分にまで圧縮された。

完全な推測だが、関係各所との調整においてもこの時間が限界だったのではないだろうか。

交通、場所取り、実際のところは?

お待たせしました。では行ってみようじゃないか!実は私、MMSFはお初である。実際のところどうなのだろう?例えば小さな子供を連れて行っても大丈夫だろうか?

ここからは時系列で追いかけてみたいと思う。

①チケット購入

チケットはコンビニのマルチコピー機で買うことができた。同じ買うなら早く買った方が一般的には良い席になるので、行くかどうかは早く決めたほうが良い。とはいえ今回ゲットしたのは「臨港パーク芝生エリア内自由席3,500円也」である。エリア入場の権利だけ買って中に入ったら早い者勝ちというタイプのチケットである。購入は6/23であったが、指定席のチケットは6/5発売ですでに売り切れ、自由席となる臨港パーク・カップヌードルパークの自由席は6/21発売で(たった2日後なのに)すでにカップヌードルパーク分は売り切れ。争奪戦だ。

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②みなとみらい到着~待機列

暑いので本当はギリギリに行こうと思ったのだが、現地の状況をレポートするために(笑)入場開始の1時間ほど前に到着するようにみなとみらいへ。


(16:12)人がもう続々と集結しているが、都会の通勤ラッシュを思えばそこまでひどくはない。というか、この人たちの多くはチケット持ってないよね?無料席は廃止されているのに大丈夫かな?

さて、最寄駅から待機列までは目と鼻の先。ギリギリまで涼しいショッピングモールを歩いて外にでたらすぐに列の最後尾だ。


(16:35)入場開始は17:30なのでほぼ1時間前。しかし列が長すぎて何人が何メートル並んでいるのか見当もつかない。

つづら折りで並んでいたのだが、そのつづらが10分で1往復半のペースで伸びていく。驚くことに行列はここだけではなく、このエリアの反対側の端にも同じようにゲートがあるから、そちらにも人が並んでいるはずだ。

結局、行列が長すぎたので、ゲートオープンが15分早まった。が、しかし全然前に進まない。東京マラソンのスタートと同じ現象が起こっている。