「らしくない」と言われて日本では不評も、世界的にはヒット

小気味よく走る姿を見ると、NCもやはり「人馬一体」を追求したロードスター一族だと実感する ©DCTMダイチャレ東北ミーティング

実際、アレコレ言われつつもNCロードスターの販売はそれなりに好調だったのですが、2008年のリーマンショックに始まる世界同時不況で、「安いスポーツカーを求める世代」が新車購入どころではなくなったらしく、急速に販売を落としてしまいました。

その影響は特にその不況で中流家庭の崩壊、貧富の拡大が顕著になった日本で激しく、RX-8どころかS2000より売れなかったとすら言われますが、世界的にはそれらより売れたので、どうにかロードスターを存続させるだけの販売実績は残します。

さらに、次期型(4代目ND)へのモデルチェンジが先送りになったため、結果的には歴代最長となる10年近く販売される、ロングセラーとなりました。

最近だと、マットカラーやデカールなど、デザインに似合ったドレスアップでカッコよく仕上げたNCを見ると、歴代モデルの中で異質なカタチでも、楽しく走るためのクルマという意味では立派なロードスター一族だと、今後は再評価が進みそうです。

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