大チヌを求めて目指したのは香川・高見島

瀬戸内方面では、チヌの乗っ込み期を迎えて大型が狙えるシーズン。

特にシーズン初期には、岡山県と香川県の間に点在する下津井沖の島々で大型チヌが登場する。

そんな夢のあるチヌ釣り場を訪れたのは「G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権」で、なんと4度の優勝を誇るキング・南康史さん。

そして「G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」の覇者でもあり、南さんをチヌ釣りの師匠と慕う人気アーチスト・MONGOL800のドラム、髙里悟さん。

髙里さんは沖縄出身で、幼少の頃から釣りに親しみ、競技会への参加をきっかけに、忙しい音楽活動の合間に、フカセ釣りへどっぷりとハマったアングラー。

さまざまなエリアへ出掛けてフカセ釣りを始め、いろいろな釣りに挑戦してきたが、今回訪れた下津井沖のチヌ釣りは初めてとのことだ。

このエリアをホームグラウンドの1つとする南さんの提案で、出船地の岡山県水島からはかなり南に位置する高見島への釣行が決定した。

高見島の南にある志々島などは、香川県詫間町の磯渡船区に当たり、高見島自体も香川県仲多度郡に属する。

高見島へは、南さん自身今季初の釣行とのことだったが「岡山に近いエリアも釣れているんですが、沖に位置する高見島のほうが大型が釣れる確率が高いと思います」とのこと。

当日は船長との相談の結果、高見島の北面に位置する板持鼻へ渡ることになった。

ここは地方に数多くある転石の上が釣座となっていて、20mほどまでは水深5mほどのシャローエリアで、その先で数十mまで落ち込む地形だ。

このエリアの最大の特徴は点在する島々の影響で発生する複雑な潮、そして、流れだすとチヌ釣り場とは思えない急潮だ。

当日使用したマスターモデルⅡチヌ。髙里さんが上のM53、南さんは下のL53

南さんは小鈎のスパイクチヌ2号を中心に使用

髙里さんがメインに使用していた丸呑チヌと掛りすぎチヌ

左に南さん、右に髙里さんが入ってスタート

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同じがま磯マスターモデルでも正反対の釣りを展開する2人

南さんは浅ダナでの流し込み。

つまりマキエでチヌを浮かせて釣るスタイルだ。

自重があり遠投ができる自作円錐ウキに、オモリはG7を1個、もう少し仕掛けを入れたいときにはG7を追加する。

そして、竿はがま磯マスターモデルⅡチヌのL53をチョイス。

細身の竿ながら、曲げ込んだ際のネジレを抑制することで、大型チヌとのやり取り時にも安心して胴まで曲げることができる。

鈎はスパイクチヌ2号をメインに使用する。

「私の場合は小鈎で飲ませて釣ることで、すっぽ抜けを防いで確実に釣り上げることを目的にしています。また、軽い仕掛けでフワフワと自然にエサを漂わせたいので、鈎も必然的に1号や2号の小鈎になりますね」と南さん。

さて、一方の髙里さんはがま磯マスターモデルⅡチヌのM53を選択しての沈め釣りを展開するという。

「南さんは軽い仕掛けで浅いタナを釣るので、僕は沖の深みへと至る壁にウキごと沈めて、深みの先を釣ってみたいと思います」と言う髙里さんは使用する鈎も大きい。

「今日主に使うのは、丸呑チヌや掛りすぎチヌですが、号数は4号とか5号を使います。理由は大鈎での早アワセをすることで魚に主導権を与えたくないんですよ」との考えだ。

スタート時の潮はゆっくりと右へと流れる本命潮。

沖に向かって右に髙里さん、左に南さんが入った。

「南さんがマキエをどんどん撒いてくれるから、それが僕の前で効いてくるんじゃないか…という作戦です(笑)」と髙里さんの声を聞いて「髙里さんのためにマキエ係しますよ~」と南さんが返す。

が、30分もしないうちにその流れが止まり、今度はゆっくりと逆(左)に流れだした。

と、同時にゴミや流れ藻が大量に水面を流れる。

足元は浅く、遠投する南さん、髙里さんともに、水面に浮く海草などに道糸が取られて非常に釣りづらそうだ。

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深ダナ狙いから浅ダナ狙いへと仕掛けを変更する髙里さん

我慢してマキエを巻き続ける髙里さん

遠投で沖の深場をダイレクトに攻める髙里さん