洗車をしてピカピカになった愛車を眺める瞬間は、カーライフの醍醐味のひとつでしょう。

しかし、「洗車をすると雨が降る」というように、不運にも洗った車がすぐに汚れてしまうケースは少なくありません。手間やコストが無駄になったガッカリ感に、思わず脱力してしまった経験のある人も多いでしょう。

今回はドライバーの方々に、「洗車直後に起きた不運」について話を聞きました。

彼女の実家の駐車場、もう二度と停めたくない!

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洗車直後に車が汚れてしまっても、それがすぐに落とせるものであれば、まだ救いはあるのかもしれません。洗車して気分が上がっているところに、鳥のフンなどの厄介な汚れに見舞われてしまえば、テンションは一気にガタ落ち状態に。

「結婚する前、彼女の実家にはじめて挨拶しに行ったときのことです。身なりを整え、車も洗っておいた方がいいなと思い、途中で洗車機に通してから行きました。

実家の駐車場に止めてよいと言われていたので、お義父さんの車の隣に止めて。本来2台分のスペースはなさそうで、庭木の陰に隠れるような感じで駐車したんです。

義両親は気さくな人たちで、楽しい時間を過ごせたのですが、いざ帰ろうと車に向かうと、ボンネットからルーフにかけてベチャベチャのまだら模様が……よく見ると、樹液のようなものが大量に付着していました。

帰りにもう一度洗車機に入れましたが落ちず、手洗い洗車をお願いして、ようやくキレイになりました。それ以来、向こうの実家に行くときには必ずコインパーキングに入れています 」(30代男性)

樹液は鳥のフンと同様に「塗装の天敵」であり、放置して固着してしまうと、専用のケミカルでなければ除去できなくなる可能性もあります。

木の下での駐車は直射日光を避けられるメリットがあるものの、季節や樹木の種類によっては樹液の分泌量が多くなるケースもあることから、駐車場所として望ましくはないでしょう。

なお、鳥のフンや樹液は、汚れてすぐの段階であれば比較的簡単に落とせることも。ボディに付着しているのを見つけたら、早めに洗っておきましょう。

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「ウゲッ!」前の車から飛んできたのは……

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厄介な汚れのなかには、物理的に除去するのが難しいもののほか、「精神的にキツい」という類いのものもあります。鳥のフンや虫の死骸など、思わずゾッとしてしまう汚れがあると、大切な愛車であっても乗ることをためらってしまうものです。

「連休で旅行に出発する前に洗車して、高速に乗りました。順調に進んでいましたが、前を走る車の運転席から突然何かが放り投げられたんです。

あっ、と思った瞬間、ベチっと窓ガラスに飛んできたものが張り付きました。それがガムだと分かった途端、ゾワッと鳥肌が立ちましたね。

ティッシュにろくに包まないまま捨てられたようで、中身がガッツリ出てしまっていたんです。ガムは数秒で吹き飛んでいきましたが、気分は最悪でした。高速を降りてすぐまた洗いましたよ」(40代男性)

他人の噛んだガムが自分の愛車に付着した状況を考えると……精神的なダメージは計り知れません。

車内から路上にモノを投棄する行為は、道路交通法第76条の4項において禁じられています。たとえ小さなゴミであっても、法令違反として罰金の対象となり、また他車の走行に危険を及ぼす可能性がありますので、絶対に避けましょう。

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