じつはご法度だった「パッシング」その理由は?
疑問を解消するべく、教習所の指導員にインタビューを実施しました。
最初に「教習所では運転手同士の“暗黙のルール”について教えていますか?」と質問しました。
同教官は「サンキューハザードやパッシングに関しては学科教習の項目の中にあるので、意味を説明している」とコメント。
また「路面講習の場合は『道を譲ってもらったときなど、ハザードランプで感謝を伝えるとトラブルになりにくい』と指導している」と話してくれました。
しかし「パッシング」で伝えるサインについては、使用しないように指導しているといいます。その理由として、
「『先に進んでください』と『譲ってくれてありがとう』という2つの意味があり、どちらの合図かわかりにくいため」
との返答が得られました。パッシングの場合、相手に間違った解釈をされると事故やトラブルにつながる恐れもあるので、使用しないよう指導しているそうです。
その代わりに「手を上げて合図を送る」というジェスチャーを推奨し、受け手の誤解を招かないように徹底させているとのことでした。
続いて同教官に「合図を送る際に注意した方がいいこと」も確認したので、ポイントをチェックしていきましょう。
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「ハンドサイン」を出す際にもこんなことに注意
そもそも講習事項として「手を上げる」ことを勧めていましたが、じつは大きな注意点があるそう。というのも手を上げる際は“片手運転”になる場合があるため、シチュエーションを見極めてからおこなう必要があります。
同教官は「ハンドサインは片手がハンドルから離れるので、ハンドル操作が必要なタイミングでおこなうべきではない。個人的には直進する際の一瞬なら問題ないが、右折、左折をする場面で譲ってもらったときの手上げは、アクセルを踏む前に終わらせなければ危険」と注意点を挙げていました。
とても些細な動作に思えますが、ちょっとしたミスや気のゆるみによって事故につながることもあるため、安全を優先するように心がけた方がいいでしょう。
また「サンキュークラクション」に対しても指摘しており、
「クラクションの大きな音に対して不快に思う人は少なくない。やっている人を見つけたら、注意をするようにしている」
とコメント。サインを送るうえで、相手の気持ちを考えながら行動することも大切なポイントのようです。
日常的に使われる機会が多い“路上での暗黙のルール”。今後相手のドライバーに合図を送る際は、今回紹介したアドバイスをもとに実践してみてはいかがでしょうか?
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