さまざまな釣法が編み出されたり、さまざまな釣り道具が開発されていく過程で、いつしか釣りには「オフシーズン」というものが体感できなくなった。どんなに暑くても、そしてどんなに寒くても魚が釣れるのなら「竿を出す!」のが釣り人の性だ。
ただ、釣り人だってタダの人。少なくとも日本にいれば、年末年始ともなれば「寒い…」のが当たり前だ。可能な限りの防寒対策を施して少しでも寒さのことを忘れ、それでいて1尾でも魚が釣れれば御の字…といったところか。

しかし、寒さを抑えるというより、さらに積極的に暖かくなることで釣りに集中し、1尾どころか2尾、3尾…と、もっとアクティブに釣りを楽しめるとしたらどうだろうか。そんな釣り人にとって理想的な環境作りをアシストしてくれるのが、FREEKNOT(フリーノット)の最新アイテム「レイヤーテック キルティングアンダーシャツ」と「レイヤーテック キルティングアンダータイツ」の2点。何でも「業界初採用!」の特殊な素材を使用しているらしいので、そのヘンの細かいところも含めて、ハヤブサのアパレル企画販売を担当する山口氏にお話をうかがった。

遠赤外線と太陽光線のダブルで温かい「ソルファイバー®」

まず、シャツとタイツに共通して言えることなのだが…暖を取るアンダーウェアにしては、決して厚手には見えない。そして、見慣れない…というか、初めて見る「ソルファイバー®」の文字…ソルファイバーって、何だ!?

レイヤーテック キルティングアンダーシャツ」(品番Y1661)。新素材のソルファイバー®を採用したキルティング生地は空気をしっかりと内包し、遠赤外線輻射と太陽光線発熱のダブル効果で抜群の保温性能を発揮

レイヤーテック キルティングアンダータイツ」(品番Y5625)。新素材のソルファイバー®を採用したインナータイツ。空気の層を保持しやすいキルティング生地で、遠赤外線輻射と太陽光線発熱のダブル効果が持続しやすい

ソルファイバー®とは今シーズンから採用した新しい発熱保温素材で、アパレルに採用するのは弊社が初めてとなります。特長としては体温などの遠赤外線を吸収し増幅して輻射熱を放出。それを肌が感じることで温かくなり、さらなる遠赤外線を発生。再びソルファイバー®が吸収して保温…というように、熱の循環を作り出すことができます」とは、山口さんの弁。なるほど…温かくなるのはわかりました。ただ、そういった素材はこれまでにもありましたよね? わざわざ新素材を採用しなくてもよいのでは?

「ご安心ください、まだ続きがありますので…。実はこのソルファイバー®、太陽光線を吸収することでも発熱できるので、既存の素材と比べて遠赤外線輻射&太陽光線発熱という“ダブル”の効果があるんです」


ソルファイバー®の発熱&保温イメージ図。体温などの遠赤外線を吸収することで熱エネルギーを増幅し、その輻射熱で温かさを感じるのは既存の保温素材と同様だが、それにプラスして太陽光線を吸収することでも熱を発生。このダブル効果がソルファイバー®の最大の特長だ

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太陽光線が直接当たらなくても「電磁波」として吸収&発熱!

おぉ、それはスゴイ! 言ってみれば太陽光発電のソーラーパネルを着ているようなモンなんですね!! …と喜んでみたものの…チョイと疑問が。このシャツとタイツは、いわゆる“インナー”なので、この上にミドラーやアウターを重ね着することになる。そうなると太陽光線が直接当たらなくなってしまい、吸収して発熱するのは難しいのでは? どうなんですか、山口さん?



「ご安心ください、こちらにもまだ続きがあります(笑)。実は太陽光線に含まれている赤外線や紫外線といった発熱の元となる電磁波は、アパレル程度の物質ならば透過してしまうんです。だからインナーとして着用しているソルファイバー®製のシャツ&タイツにもしっかりと届き、太陽光線による発熱が可能になるのです」とのこと。電磁波って、アパレルとかなら通り過ぎてしまうのか…知らなかった。
ちなみに、どういう仕組みで発熱できるようになっているのだろうか? 素材の構造上の観点から、山口さんがさらに詳しく解説してくれた。