返納してほしい気持ちはあるが、親に伝えるのは難しい

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同番組内では、「無事故のうちに、返納してほしい」と語る子ども世代と、まだまだ運転したい親世代の行き違いがピックアップされる場面もありました。

実際のところ、高齢の親を持つ子ども世代は、免許の返納に関してどう考えているのでしょうか。

株式会社Santa Corporate(サンタコーポレート)は親が車を所有している全国の40代~50代男女を対象に、「免許返納」に関する調査を実施。免許返納について「賛成」「どちらかというと賛成」と答えた人は全体の79%という結果になりました。

高齢になった親が運転することに対して、「事故の加害者とならないか」と心配する声が最も多く、次に「自損事故による怪我」や「あおり運転の被害」といった回答も。

高齢になった親が車を運転することに対して、心配している子ども世代は多いと言えるでしょう。

さらに「高齢ドライバーによる事故についてどのように思いますか?」という質問には「判断力の低下が影響している」「運転操作ミスが多い」と回答している人が多いことから、やはり加齢による影響が気になる様子。

しかし、「親に免許返納について話したことはありますか?」という質問に対して「ある」と答えた人は4割を下回ることも分かりました。

高齢ドライバーによる事故のニュースだけでなく、実際に親の運転に不安を感じたことがあるという意見もあるものの、「移動手段が減ってしまう」「買い物が面倒になりそう」「外出の機会自体が減ってしまいそう」といった懸念点が挙げられています。

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運転できなくなるとこれまでの生活が送れなくなる懸念も

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世の中の高齢者たちは、実際に今回の道路交通法改正をどのように受け止めているのでしょうか。警察の広報企画課に確認してみたところ、「市民による混乱・反発の声は今のところ特にありません」とのこと。テレビなどで大々的に特集をされたことで、広く認知されているようです。

また、高齢ドライバーが起こしがちな事故として「1番多いのは、やはり確認不足による事故ですね」と回答。また「自分は大丈夫」という慢心が注意力を鈍らせている原因とも考えられています。

インタビューに応じてくれた同氏は「免許証を返納してしまったら、交通手段がないと悩む人も多い」と前置きし、「その気持ちは分かるのですが、子ども世代の方はやはり“早く返納してほしい”というかたが多いですね」と語っていました。

決して他人事ではなく、誰かを巻き込んでしまう可能性も高い「不注意による事故」。車を運転するからには周囲への安全配慮が第一だということを、改めて思い返してほしいものですね。

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