徳島県三好市の中心部に位置する、国見山。その山頂からは、四国の山々や讃岐平野、瀬戸内海が一望の360度のパノラマビュー。標高1409mのこの山は、JR大歩危駅または祖谷渓からアクセスが簡単にできる、日帰り登山スポットだ。

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国見山 パート1 徳島県三好市で日帰りトレッキング

徳島県三好市 秘境の名峰・国見山登山口(上の登山口)を出発

上の登山口は、人里離れた林道沿いにあり、看板のそばから階段が続いている。車やタクシーでここまで来ることもできる。



階段で、景色を眺めた後は、ふたたび登り始める。上の登山口は標高1,040m、ここから山頂まで1時間ほど。 

階段が終わると木々の中に入り、ここからも常に上りで、時には急勾配となっている。 

はじめの歩きやすいところを15分ほど行くと、傾斜が急な場所に出る。 

ロープが必要なほどではないが、山の中をジグザグに、しばらくの間登るので、少々きつい。 



はじめの区間を過ぎて息を整える。この後100mほどで、また急な区間に出るからだ。 

誰でも汗だくになるのは間違いないだろう。 

こうして、緩やかな上りと急な上りを繰り返して登っていく。 

国見神社と国見避難小屋への道 特に秋の紅葉シーズンは絶景

急な上りを終えると、二つの標識がある。「国見山頂上」の標識に沿って、ここから山頂まで20分ほど。この後は道は緩やかで、まわりの自然の様子も驚くほど綺麗だ。足元の心配も少ないので、顔をあげて、山の自然を楽しもう。



ここは、どの季節に訪れても魅力的な山だが、特に、山が紅葉で彩られる秋は人気の季節でもある。

山頂に近づくと、ごつごつとした岩場に安置された石像に囲まれた、国見神社が現れる。静粛な雰囲気の場所だ。



神社のすぐ向こうには、国見山避難小屋だ。突然の悪天候のための避難場所になっている。



他の山では、寝袋を持参した登山客が泊まる場所も避難小屋と呼ばれたりしているが、ここの避難小屋は、本当の緊急用に作られているようだ。



四国を一望できる360度パノラマビューを誇る国見山頂上へ

登山道は、避難小屋を過ぎてからさらに数分進み、やがて標識のある分岐点に着く。 



山頂へは、あと1~2分だ。 

なお、下りはここから「国見古道」と林道を経て大歩危駅へ。(パート3で説明) 

山頂へ到着するとともに、高い木はなくなり、あらゆる方向に景色が広がっている。四国中を見渡せる「国見」の名そのものの山だ。 



標高1,409m 四国の中央と祖谷渓谷の眺望を楽しむ

山頂には、方向と合わせて山や地域の名前を確認できる金属板が設置されている。



取材の日は、良く晴れた日で、北には三好市の池田湖や高速道路橋、その先には香川県琴平を望むことが出来た。遠く西には愛媛県石鎚山系が見え、南には吉野川の渓谷、そして高知県までが一望できた。



特に、三好市の祖谷渓を越えて、徳島県を東に望む景色は特別だった。隣接する中津山、尾根にそびえるピラミッド型の天狗塚、三嶺山の雄大な姿、烏帽子山の特徴ある形など、祖谷の多くの山々を一望だ。



そして、その東側の眺めの一番遠くには、ここから直線距離で30kmほど離れている、西日本第二の高さを誇る名山剣山と隣の次郎岌のその美しい形もあった。

パート3では、国見古道を下って大歩危駅までを紹介する。

国見山登山情報

地図 登山道情報 リンクYAMAP

https://yamap.com/mountains/8409 

三好市路線バス時刻表

市営バス(西祖谷地区)

https://www.miyoshi.i-tokushima.jp/docs/4291.html 

大歩危祖谷観光ナビ

https://miyoshi-tourism.jp/ 

問い合わせ(大歩危祖谷観光ナビ)

https://miyoshi-tourism.jp/inquiry/ 

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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