新鮮なイカを持って帰りたい……ならば、生け簀を作ろう!
最近、呼子のイカのような新鮮なイカが食べたい思い、いろいろと考えました。そして思いついたのです。それは、ギリギリまで生かしておけば新鮮ではないのか? と…。

というワケで今回は、DIYで苦労して作った生け簀(イケス)の話……ではなくて、新鮮で美味しいイカを生け簀に入れてみたい…ついでに、せっかくなので今流行りの「オモリグ」をマスターしてみようというトライをお届け! 旨いイカをゲットして、新たなイカメタルのメソッドをモノにできれば一石二鳥! そんな思惑で挑んだ釣行の模様をお伝えします。

生け簀に入れるイカを釣らないと!!

釣ったイカを新鮮に生かすための生け簀作り。早速、ホームセンターへと向かいました。ホームセンターで丈夫そうな箱と中にイカを囲えるカゴをゲットして加工。上からはイカを入れられるように蓋に穴を開けて蓋を増設。そして、中のカゴは持ち帰る際に泳ぎ回るイカを捕まえやすいように、持ち上げたら海水が出ていく仕組みです。
「これでバッチリ!」とちょっと満足しかけましたが水を循環させるのを忘れていました……。そこでさらに、ポンプを調達して海水がオーバーフローする穴も開けました。電源は船から借りることを前提に、帰るギリギリまで生かしておける仕組みに改造。これで生け簀が完成!! あとはイカメタルでイカを釣るだけです。







全部バラバラにしてボックスの中に収納できる仕様にした生け簀。われながらよくできました(はなまる)

鉄は熱いうちに打て! 船長に電話して予約の状況を聞いてみると、なんと予約がいっぱいとのこと…。仕方なくキャンセル待ちを期待してとりあえず予約させてもらいました。今や大人気のイカメタル、あなどれないなあ…。すると、半分諦めていましたが、船長から「キャンセル出たから乗る?」とありがたい電話をもらい、即答で「ハイッ!!」と返事。無事に乗船が決定したのでありました。

ついでに、せっかくなので今流行りの「オモリグ」とやらをマスターして、イカメタルの引き出し増やしたいと考えつきました。オモリグとは、リーダーの先に三又サルカンでオモリを付け、枝分かれした側にリーダーのついたエギ(2.5~3号)をセットした仕掛です。潮の流れが速くなればエギのサイズを変えることなくオモリのウエイトを重くしたり、潮が緩くなれば軽くしたりと、なにかと手返しがよさそうなリグです。エギはスクイッドジャンキー(ハヤブサ)できまりですな。



イカメタル出撃当日の海は、風もあまりなくウネリも少なそう。これで釣れれば最高です。18時に出港しました。
今シーズンは早めにシーズンインしたイカメタルですが、ポイントまでは30分位と意外と近いのでちょっとビックリしました(もうちょっと遠いと思っていた)。夕マズメからなので期待が高まります。水深は60m前後です。

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最近流行りのオモリグ
広く探り、パターンを見つける!



イカメタルとオモリグの決定的な差は、イカメタルがバーチカル(真下)を釣るのに対して、オモリグはキャストして広範囲を探りやすいこと。まだ明るいので幅広くサーチするために、早速オモリグを選択しました。ハヤブサのスクイッドジャンキー オモリグリーダー シングル 2セットオモリグ スピーディーフォールシンカーの25号。そして、スクイッドジャンキー ライブリーダートの輝きナスビ2.5号といった組み合わせで釣りを開始したのでした。
軽くアンダーキャストして着低させ、ゆっくり3回シャクってカーブフォールで落とし込む。水流(潮流)を感じながらイカらしき反応があれば、なんでもフッキングしていくスタイルでイカのご機嫌をみます。

何度か繰り返し船の真下まで少しずつレンジを上げてくると、イカらしき違和感が…! 即フッキングしましたが乗らず…。もう一度アクションさせて少し長めのポーズ(15秒ほど)をとると、今度はハッキリとしたバイトが!! これまた即フッキング! 今度はしっかり乗りました。今日は長めのポーズと潮流が効いている場所が有効なのか? 再現性を確認するため、もう一度同じアクションとロングポーズを試すと、同様にバイトを確認。確信を持ってこの日のパターンを見つけることができ、ボチボチと釣っていくことができたのでした。



 

私同様、リーダーが長くバイトが出にくそうなオモリグを敬遠していた方も多いと思います。しかし、実際にオモリグを使用してみると、いろいろと自分なりに分かってきたことがありました。
まず一つは、リーダーの先のエギを動かすのではなくオモリを動かすこと(エギを動かそうとすると大きなアクションとなります)。オモリを上下に動かすだけでもオモリが先行してリーダーを引っ張る、またはリーダーに張りを出すことができます。そうするだけでもバイトが出やすくなるのです。
そして次に、リーダーが長いためエギを止めておく時間を少し長めにすることです。リーダーが潮に馴染んでエギが安定してこそ、イカに「抱きつく間」を与えることができ、乗りやすくなるようです。

このことに気づくだけでも随分とバイトが増えた気がします。
そして、ボチボチと調子よく釣っている間も生け簀の調子はよく、周りから見られ誉められ、そして照れるの繰り返しを楽しめました(笑)。