釣り場で扱いやすいスピナーベイトといえば、コンパクトでキャストしやすいもの、回転するブレードの振動が明確に伝わってくるものがベストでしょう。

ospからリリースされているハイピッチャーなら、アングラーの要望をきっちり満たしてくれるはず。

そのスペックや使い方、実釣インプレをご紹介します。

ハイピッチャーとは

ハイピッチャーとは、ospから発売中のバス釣り用スピナーベイトのことです。

ウエイト設定は、全部で6種類用意されています。

1/4oz(7.0g)にはアッパーアームにホワイトビーズが付けられていて、判別しやすくなっています。

以下5/16oz(9.0g)ブラックビーズ・3/8oz(11.0g)ブルービーズ・1/2oz(14.0g)レッドビーズ・5/8oz(18.0g)イエロービーズ・1oz(28.0g)ピンクビーズという色分けです。

タックルボックスに並べたときに、ひと目でどのウエイトタイプなのか判断できるのが嬉しいです。

ハイピッチャーで注目すべきなのは、全体的なボリューム。

とてもコンパクトに仕上がっていて、濃いカバー周りに投入して接触させても、スルリと抜け出てくれます。

風の強いには、空気抵抗を抑えたキャストを繰り出せるので、イメージ以上の飛距離の伸びを体感できるでしょう。

そして着水後に驚かされるのが、振動の伝わり方です。

結構離れた位置で泳がせていても、ブルブルと明確な振動が手元に届くようになっています。

その理由は、ブレードの形状にあるようです。

例えば、タンデムウィローリーフタイプ。

前側にコロラド、後ろ側にウィローリーフのブレードが装着されているのですが、カップが深くなっているのが後ろ側のウィローリーフのほうで、前側のコロラドはほぼフラットなのです。

これにより、コロラドは大きく円運動し、アッパーアーム全体を強く揺らすことになります。

これが全体に強い振動を発生させ、手元にもしっかり伝わってくるわけです。

振動が強いメリットとして、バスが食い付いたとき、この振動が一瞬で消えることが挙げられます。

消えればすぐに気づきますから、フッキング動作へ移りやすくなります。

表層はもちろん中層やディープでもこの変化はとらえやすく、ハイピッチャーの扱いやすさのベースを作り上げていると言っても過言ではないでしょう。

そのブレードには、表面にウロコ模様のようなナチュラル処理が施されています。

単なるフラッシング要素ではなく、スレたバスにも効く配慮が施されていることになります。

ブレードタイプは、前述のタンデムウィローの他に、ダブルウィローが用意されています。

1ozタイプのみ、ダブルウィローの代わりにダブルコロラド、つまり2枚とも丸いカタチのブレードが装着されています。

これは振動の強さを求めた結果で、ディープゾーンを探っていてもブルブル感を手元でとらえるための工夫です。

出典:osp

(広告の後にも続きます)

ハイピッチャーの実釣インプレをチェック!

ハイピッチャーのタンデムウィローブレードタイプを、実釣で使ってみました。

釣り場は、平野部の野池。

全体的に水深が浅く、岸際には葦などの草が茂っています。

沖合いに向けて枯れ葦が伸びているような場所へ、ハイピッチャーのタンデウィローを投入。

根掛かりしにくいのは軽いウエイトと考え、1/4ozタイプからキャストしましたが、それより重さのあるタイプに切り換えても、ほとんど引っ掛かりません。

スルスルと枯れ葦をクリアし、ブレード回転の立ち上がりは良好です。

ブルブルと振動が伝わってくるのを手元でとらえながら、何かに触れると一瞬振動が止まるのが分かります。

葦などのカバーよりも、ボトムの地形変化にタッチしたときのほうが、振動の止まる時間が長く感じます。

そしてバスが食い付いたときは、振動の止まり+ラインの張りにも変化が出て、ロッドを立てると曲がり込みが発生し、そのままフッキングへ持ち込むことができました。

バスの上アゴをしっかりとらえたフックは、ゲイブまで貫通しています。

さほど強いチカラを加えてフッキングしなかったのに、この刺さり方はとても嬉しいです。

ロアアームとアッパーアームがそれぞれ変形しましたが、元の角度・位置に曲げ戻せば再度使うことができました。

タンデムウィロータイプのほうが、ダブルウィロータイプよりも、スローに引っ張れる印象です。

ボトムの地形変化を丁寧にトレースしたいなら、タンデムウィロータイプをおすすめします。