アメリカのルアーメーカー・ヘドンが作り上げた、羽根パーツの付いたトップウォータールアー、それがクレイジークローラーです。
小さなサイズのほうをタイニークレイジークローラーと呼びますが、ここでは総称してクレイジークローラーと表現します。
その特徴や使い方について、詳しくご紹介しましょう。
クレイジークローラーってどんなルアーなの?
クレイジークローラーとは、アメリカ製のトップウォータールアーのことです。
メインターゲットはバスになりますが、ナマズやライギョ・ニゴイ・ウグイなども釣ることができます。
ボディの両サイドに金属製の羽根パーツが付いていて、これが着水した後、水面と絡み合う仕組みになっています。
羽根で受けた水を、ボディをよじらせて受け流そうとするので、まるでパタパタともがく昆虫のような動きを発生させるのです。
この羽根パーツ、元々は別のルアーメーカーがパテントを持っていたのですが、ヘドンがわざわざ権利を買い取って、自社製品に搭載したという特別なもの。
キャストして空中を飛んでいる間は、空気抵抗を受けて羽根パーツが閉じるようになっています。
何ともよく考え尽くされていますから、100年以上経過した現代においても人気は衰えていません。
オールドモデルにはウッド製ボディがあり、それが現代のプラスチック樹脂ボディとの見分け方の基本です。
羽根パーツも、オールドと現行モデルでは構成が異なりますが、魚の釣れっぷりにはほとんど差はありません。
フックは、お腹にひとつと最後尾にひとつ付いています。
やや大き目のトレブルフックで、標準装備のものはやや刺さりが甘いですから、現行のフッ素コーティングされたトレブルフックに交換してしまいましょう。
フックの交換は、ネジを外しておこないます。
金属製のサーフェイスリグというフック取り付けパーツが付いているので、慎重にネジを外してから交換作業を実施してください。
実際にどのようにしてバスを釣り上げるのか、クレイジークローラーの使い方や実釣インプレを、詳しくご紹介しましょう。
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クレイジークローラーの使い方をマスターしよう!
クレイジークローラーの使い方として、まず最初に確認しておきたいのは、購入したものが本当に上手く泳いでくれるのか?ということ。
ラインを結んでから水面に浮かべて、横方向に引っ張ってみてください。
自動的に羽根が開いて水を受け、そして受け流しに移行したら、パタパタともがくアクションが発生するはずです。
もし羽根が開かなかったら、金属部分がボディのプラスチック樹脂に引っ掛かっているのが原因。
羽根をギコギコ動かして、樹脂ボディとの引っ掛かりを見つけたら、その樹脂部分をヤスリなどで削り落としてください。
ほんの少しのチカラで羽根が動くようになったら、再度水面に浮かべて横方向に引っ張ります。
上手い具合にパタパタアクションが発生したら、ようやく準備完了。
バスが釣れる場所へ、向かうようにしましょう。
クレイジークローラーでバスか狙える場所は、ズバリ!日陰です。
日照の強い昼間でも、木々の枝などによる日陰さえあれば、条件はバッチリ。
まぶしさが抑えられるので、バスは上を向きやすくなります。
見上げた目線の先に、パタパタと泳ぐクレイジークローラーがあれば、釣れる確率は一気に跳ね上がるでしょう。
日陰を発見したら、いきなりルアーをキャストしたり、接近してはいけません。
じっくり観察して、日陰の中に何か存在しないか確認してください。
水没しているものは見えないので放っておいて、真っ先に見つけたいのは、波です。
それも輪がどんどん広がっていくような、何か上からモノが落ちたときに発生するような波紋を探しましょう。
バスが水中から水面を突き上げたとき、同じような波紋が起きやすいのです。
捕食するために水面突きをすることはひんぱんにあり、それがバスの痕跡=居場所と想定できます。
波紋が楕円形状に崩れていたら、崩れた方向にバスが泳いだ可能性があります。
クレイジークローラーを投げ入れるなら、楕円の先端を狙ってみましょう。