~ガイドブックを買ってみたけど使いづらい・・・そんな経験ありませんか?~

こんにちは!世界126か国を旅してきた海外添乗員のNatsukiです!

皆さんは海外旅行に出かける際にガイドブックを買う派ですか?買わない派ですか?

今やネットでいくらでの情報が手に入る時代ですので「買わない」という方も多いかもしれません。

じゃぁ旅のプロ添乗員は?というと、ガイドブックはどんな添乗員でも必ず持っていく絶対必須アイテムです。(理由はいくつかあるので、追ってご説明しますね。)

でもここで問題が一つ。ガイドブックって、地味に多すぎませんか・・・?

書店に行っても、ネット検索しても、もうずらりと並びすぎてどれにしたらいいのか迷ってしまいます。

私も添乗員を始めたばかりの頃にいろいろと手に取りましたが、中には「イマイチ使えなかった・・」というガイドブックも存在するのです。(「目的に合っていない」と表現する方が正しいかもしれません。)

今回のお話は、そんなお悩みをズバッと解決!添乗員直伝!目的別ガイドブックの選び方をご紹介します。

目次

この時代にガイドブックは買うべきか?買う理由って何?
一体どれを買うのが正解?ガイドブックの豊富なラインナップ
タイプ1:雑誌型ガイドブック(るるぶ、まっぷる、じゃらんなど)
タイプ2:エッセンス型ガイドブック(ことりっぷ、タビトモ、ココタビなど)
ガイドブック選びの重要ポイント「地図の詳細さ」について
タイプ3:教科書型ガイドブック(地球の歩き方)
まとめ:自分のタイプと目的によってきちんと選ぼう

この時代にガイドブックは買うべきか?買う理由って何?

添乗員は「ガイドブックは100%持参する」とお伝えしました。理由は以下の通りです。

1. 知りたい情報が集約されている
2. 現地ではネット環境が不安定だから、紙媒体で持ち歩きたい
3. お客様に情報量で負けるわけにはいかない

1. 知りたい情報が集約されている ~「旅前」下調べに!~

ネットで調べてもいいのですが、あっちへ飛んで、こっちへ飛んで、なかなか膨大な量を調べなければいけません。

しかしガイドブックがあれば、地図、観光名所、各諸説明、お土産、ホテル、レストラン、概略史、いざという時の対処法などが一冊にまとめられています。

「旅前」の下調べにも大いに役に立ちますね。

2. 現地ではネット環境が不安定だから、紙媒体で持ち歩きたい ~「旅中」にも必携!~

もし海外の旅行先で日本にいる時と同じように無制限でスムーズにネットが使えたならば、ガイドブックを持ち歩く必要はそこまで感じられないかもしれません。しかしネットのスピード・通信量・電波の有無を考えれば、一番絶対に安全なのは紙で持ち歩くことです。

「旅中」でも、やはりガイドブックは必要と言えます。

3. お客様に情報量で負けるわけにはいかない

これは至って職業的な観点ですが、旅行者のほぼ大半はガイドブック(地球の歩き方が圧倒的)を購入し、事前に下調べ・勉強をされてこられます。

「〇〇ってどこに売ってるんですか?」「〇〇に行きたいんですけど」というようなお客さまの関心・興味を事前に察知&リサーチすることができます。

逆に、お客さまの多くが知っているような情報を「え、それ何の話ですか?」なんて添乗員が言えるわけがありません!笑

そんな商業的な観点からも、ガイドブックは必携なのです^^

一体どれを買うのが正解?ガイドブックの豊富なラインナップ

さて、ガイドブックの重要さは分かった!

いざ書店へ出向き、手に取ってみよう!

・・・すると困ったことが起きます。ガイドブックの種類が多すぎるのです^^;

そもそものサイズの大小、そしてパラパラと開いてみると写真が多いか、文字が多いか、挿絵が多いか、色々なタイプが存在することに気づきます。

では一体どれが使いやすいのでしょうか?!

直感的に「これが好き!」で選ぶのもいいと思いますが、ここはプロ目線での分析を^^

それぞれタイプ別に見ていくことにしましょう。

タイプ1:雑誌型ガイドブック(るるぶ、まっぷる、じゃらんなど)

旅行初心者の方が一番読みやすく、手に取りやすいのはこのタイプかと思います。

私も添乗員を始めた頃によく手に取っていたのは、このタイプのガイドブックでした。

雑誌型ガイドブックの特徴

写真が大きく、情報がパッと見てすぐわかる
雑誌感覚で読みやすい
本自体のサイズも、大きめ

何と言ってもイメージがつかみやすい!「おすすめ〇〇ランキング」や「必ずやりたい○つのこと」などがまとめてあり、パラパラとめくっているだけでもワクワクしてきます♪

ただ、添乗員という仕事をしていくにつれて、このガイドブックでは役不足だと感じるようになります。

それは何かというと、偏に「情報量の少なさ」です。

写真や飾り文字を多く用いた構成のため、説明文が少ないのです。

「これがとにかく有名なんでしょ!」とわかるだけで満足ということであれば、このタイプのガイドブックでも良いのかもしれませんが、やはり添乗員たるもの「なぜ有名なのか」まで語れなければいけません。

読者の皆さんにおかれましても、この「なぜ」まで知りたいという好奇心がお有りの場合には、もう少し情報量の多い他のタイプをおすすめします。

タイプ2:エッセンス型ガイドブック(ことりっぷ、タビトモ、ココタビなど)

次に挙げたいのが、この手のタイプのガイドブックです。これらのタイプは特に女性の方に好まれているように思います。

私も添乗員キャリアの中で「雑誌型」の次に手にしたのが、このタイプのガイドブックでした。

エッセンス型ガイドブックの特徴

「雑誌型」よりは文字が多く、情報量もアップ(厳選された情報が持っている感。ことりっぷに関しては、「雑誌型」と同程度の情報量)
写真も挿絵も程よく入り、スッキリとしていて読みやすい(特にことりっぷは手書き感があって可愛らしい)
サイズが一番小さくコンパクト(女子バックに入れやすい)

※厳密にいうと『ことりっぷ』は雑誌型寄り、『タビトモ』『ココタビ』は次に紹介する教科書型寄りです

エッセンス型の最大の特徴は、「サイズがコンパクト」&「内容がスッキリ」です。

エッセンス型を手に取る方は、きっと次にご紹介する「教科書型」も手にされたはずです。そしてパラパラと読み比べ、「読み易そうだな」というのを最大の理由に、最終的にこちらを選ばれるのだと思います。

先走るようですが、「教科書型」ガイドブックである『地球の歩き方』はどんな感じかと言いますと、一言で言うと、『圧倒的情報量』です。

「エッセンス型」ガイドブックが、オランダ・ベルギー・ルクセンブルグを120ページほどでまとめ上げているのに対し、「教科書型」は同3か国で450ページ程度。ページ量に加えて、文字も小さいので、それはそれはものすごい情報量です。慣れない方がページを捲るほどに圧倒されてしまうのも頷けます(笑)

ガイドブック選びの重要ポイント「地図の詳細さ」について

実は、ガイドブックを選ぶ上でもう一つ大変重要なポイントがあります。

それは「そのガイドブックを見ただけで街が歩けるか」ということです。要は地図の詳細度。

ここで同じエリアで3種類のガイドマップを比較してみましょう。

実は「雑誌型」に関しては、全体図はあるものの詳細マップは限定的なエリアしか載っていないことが往々にしてあります。

例えるなら、東京で渋谷へ出掛けてみて、渋谷の詳細地図はあったので助かったけれど、歩いていたらちょっと面白そうなエリアに出てきた・・・ん?ここは原宿?

原宿の詳細地図は・・・ガーン!無い!(泣)みたいな感じです。

表参道も、青山界隈も歩いてみたいけど、詳細なマップが載っていない・・・。

「渋谷さえ行けば満足!」と言うのであればこれで事足りますが、

旅行って思いがけなく「もうちょっと歩いてみようかな♪」なんてなることも多いですよね!ですので、詳細マップの掲載範囲は広ければ広いほど「使える」わけです。

次に「エッセンス型」ですが、「雑誌型」よりはまだ多くの範囲を載せている様に・・・見えます。

しかし、実は大きな落とし穴が。

ヨーロッパを旅する時に生命線になる「通り名」の記載がほとんど欠落しているのです。

ヨーロッパの特に旧市街は、古くからの街並みや通りがそのまま残っているため、アメリカや京都などのいわゆる「碁盤の目」のような作りはほとんど無く、どちらかというと「迷路」と呼ばれるような非常に複雑な作りをしています。

その際に頼りにしていくのが「通り名」。ヨーロッパの街はどこの旧市街も大体この様に曲がった角に「通り名」が書かれていて、それを目印に歩いて行くものなんです。

この記載なくては、容易に迷子になってしまします。こと添乗員に至っては、迷子になったなんて信用度はガタ落ち。どこをご案内するにも(たとえ初めての場所でも)基本的には一発で目的地に到着せねばなりません。

その点、最強なのは「教科書型」である地球の歩き方。通り名も記載された詳細な地図が、かなりの広範囲で載っています。

やっぱり添乗員的に一番使えるのは『地球の歩き方』!ということで、結果的に「教科書型」ガイドブックに移行していくことになりました。

タイプ3:教科書型ガイドブック(地球の歩き方)

結論から言いましょう、もうこれしかないのです!このガイドブックに勝るものはありません!添乗員が携帯するガイドブックは、100%が地球の歩き方です。(初心者の添乗員を除き)

これまでにも各項で触れてきましたが、改めて理由をご説明しますと・・

教科書型ガイドブック『地球の歩き方』の特徴

詳細な地図が広域にわたって掲載されている
情報量が多く詳しい/観光名所情報・各概略説明・ホテル&レストラン情報・略史・コラム・緊急情報など全ての範囲を網羅
持ち運びしやすいサイズ

まず「情報量」に関しては、先にも触れたように地球の歩き方は群を抜きます。その国・街・観光名所が『なぜ』素晴らしいのか、どこを見るべきなのか、時代背景や設立年号などと共にしっかりと書かれています。「とりあえず有名なんだって!」から抜け出すには、地球の歩き方程度の情報は知りたいところです。

ただし、先述の通り「情報量に圧倒されてしまい、読む気がなくなる」と捉えられなくもありません。地球の歩き方は、ペラペラとめくっていては何も頭に入りません。きちんと読み込んでこそ、その威力が発揮されるのです。

また「地図」が素晴らしいということも、前項で申し上げた通りです。添乗員の旗について行くのではなく、いかにも”旅行初心者”を曝け出してぐるぐると彷徨うのでもなく、しっかりと自分で歩きたい!と思ったら、やっぱり地球の歩き方なのです。

まとめ:自分のタイプと目的によってきちんと選ぼう

「なんだ、じゃぁ結局『地球の歩き方』を買えってことね!」と思われたそこのあなた。最後に、皆さんにお伝えしておきたい大事なポイントがもう一つあります。

皆さんは添乗員ではありません。「お客様」です。

そして旅の種類も、個人の性格も、様々です。

確かに、「一人で歩かなければならない」「『なぜ』まで知りたい」のであれば、地球の歩き方をおすすめします。

しかし、

「ツアーに参加するのだから『なんとなく』がわかっていればそれで十分」

という方もおられるでしょうし、

「『旅前』であろうと『旅中』であろうと、そんなにガイドブックを読み込む時間なんて私にはない!要点だけサラッと知りたい」

というお忙しい方もおられるでしょう。

「『読み込む』ことは苦手なので、写真などの『イメージ』から入りたい!」

という方もいらっしゃるはずです。全く目にしたこともない海外の国の事を知るのですから、文字よりも写真の方がわかりやすい、という気持ちは私もよくわかります。

ガイドブックも三者三様、ご自身の性格や旅のスタイル、情報の取り込み方に合わせて、ニーズに合ったガイドブックを手にできれば、それで万事OKなのです◎

「旅行の行き先を決める段階では、雑誌型」

「友達との旅行では、エッセンス型くらいがちょうどいい」

「ちょっと珍しいエリアになると、教科書型しか存在しないからそれ一択」

など、皆さんそれぞれにうまく使い分けていらっしゃるようです♪

ぜひ皆さんもご自身に合ったガイドブックを手にして、有意義で楽しい旅行をされてくださいね!

ではまた、Natsukiでした!

【こちらの記事は動画でもご紹介しています!】

モザイク処理済みですが、動画内では内容ページの比較もしております。よろしければご覧になってみてください^^

▼【決定版】海外添乗員が教える!ガイドブックの選び方


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参考:ガイドブック公式サイト一覧

るるるぶ・タビトモ(JTBパブリッシング)
まっぷる
じゃらん
ことりっぷ
地球の歩き方

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