ノッキングの3大原因
ノッキングの原因はさまざまですが、発生しやすい原因を3つご紹介します。
ノッキングの原因 | ノッキングの種類 | 発生に至った要因 |
燃料が薄い | スパークノック | エアホースの破れ、 エアフロセンサーの故障、 カスタムによる吸入空気量の変化など |
エンジンの劣化 | スカートノック | エンジン劣化による ピストンクリアランスの増大 |
カーボンの蓄積 | スパークノック | オイル管理の悪さによる燃焼室の汚れ |
燃料が薄い
燃料が薄いとノッキングが発生します。エアホースの破れやエアフロセンサーの故障、カスタムなどが原因です。
エアフロセンサーの場合、チェックランプが点灯するのでそこで原因が分かるでしょう。これらのノッキングは異常燃焼に該当するので、スパークノックです。
プラグ以外での自己着火により、2種類の爆発起こり、その衝撃波が金属にぶつかります。その音がノッキングなのです。その他、インジェクターの故障なども要因の一つです。
エンジンの劣化
エンジンが劣化し、ピストンクリアランスが広くなりノッキングが発生します。このノッキングはスカートノックに該当します。
古い車やオイル管理の悪い車に発生しやすいノッキングです。
カーボンの蓄積
カーボンの蓄積による異常燃焼でもノッキングが発生します。燃焼室にカーボンと呼ばれるススが大量に発生し、蓄積したカーボン自ら発火することで異常燃焼が起こりノッキングに発展します。
加えて、カーボンが溜まりすぎることで燃焼室の面積も狭くなり、さらに異常燃焼が加速します。
過走行車に現れやすい現象ですが、近所のスーパーなどに行く際しか乗らないなどの、シビアコンディションでの走行にも注意が必要です。
その他にも原因はたくさん
その他、「ディーゼルノック」「MT車のギアが合っていない」などでもノッキングは発生します。ノッキングがひどい場合、必ず整備士に直接見てもらい、原因を早めに特定しましょう。
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ノッキングを放置するとエンジン故障の原因に
ノッキングは金属になにかがぶつかり発生するため、ずっとノッキングが続いているということは、エンジンへのダメージが蓄積しているということです。そのため、ノッキングを放置すると、エンジン故障の原因になります。
特に大きなノッキング音の場合、注意が必要です。大きな音=ぶつかる衝撃が大きいのでエンジンが壊れてしまうのも時間の問題でしょう。早急に対処しておく必要があります。
発生タイミングやノッキング音なども確認を
ノッキングを止めたいのであれば、ノッキングの発生タイミングやノッキング音の確認をしてくことが大切です。
いくら整備士でも「ノッキングがしている」と言われただけでは、原因を予想できません。そのため、以下のポイントに注意してノッキング音を聞くことが大切です。
- どの状態のときノッキングが発生しているか?(加速時なのかアイドリング時なのかなど)
- どんな音がしているのか?
- 音の大きさはどのくらいなのか?
ただし、最近の車には、低速時に小さなノッキング音が発生する車種もあります。実はこれは異常ではありませんが、自分では判断が付きにくいでしょう。
必ずしもノッキング=エンジンの異常というわけではないので、不安であれば一度プロに相談してみましょう。