車の反射板(リフレクター)とは
車の反射板(リフレクター)とは、車の前部や側面、後部に取り付けられる反射器のことを指します。
車に装備されているランプ類のようにLEDや電球によって自ら発光するものではなく、他車のヘッドライトなどの光を反射することで、夜間に自車の幅や長さを知らせる目的で取り付けられています。
全部で3種類ある
車の反射板には以下の3種類があります。
- 前部反射器
- 側方反射器
- 後部反射器
それぞれ色や形、取付位置、取り付けなければならない車の種類や長さなどが定められています。
種類別の保安基準
3種類ある車の反射板(リフレクター)ですが、普通自動車の場合、前部や側方の反射板は付いていないという車がほとんどではないでしょうか。
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それは、前部や側方に反射板の取り付けが義務づけられているのは大型の車や牽引される車なので、一般的なサイズの普通自動車では後部反射器が取り付けられていれば良いためです。
実際に車の反射板の保安基準がどのようになっているか、普通自動車に関係のあるものから見ていきましょう。
後部反射器
後部反射器は夜間に後方へ自車の幅を示すため、車の後面の両側に取り付ける反射板です。
すべての自動車が備えなければならないと規定されているので、前部反射器や側方反射器のない車でも、後部反射器は必ず付いていることになります。
【道路運送車両の保安基準】
第38条 自動車の後面には、後部反射器を備えなければならない。(省略)
- 色…赤色
- 明るさ…夜間に後方150mの距離から走行用前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から確認できること
- 形状…文字及び三角形以外の形であること(O、I、U又は8といった単純な形の文字又は数字に類似した形状は、この基準に適合するものとする)、被牽引自動車は正立正三角形又は帯状部の幅が一辺の5分の1以上の中空の正立正 三角形であって、一辺が 150mm 以上 200mm 以下のものであること
- 取付位置…上縁の高さが地上1.5m以下、下縁の高さが地上0.25m以上、最外縁は自動車の最外側から400mm以内、車両中心面に対して対称に取り付け、自動車の前方に表示されないこと
側方反射器
側方反射器は、夜間に側方へ自車の長さを示すため車の両側面に取り付ける反射板です。一般的な普通自動車では、リムジンほどの長さにならない限り側方反射器を取り付ける必要はありません。