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【DRAGONGATE】NATURAL VIBESが歓喜のトライアングル戴冠 Kzyが新リーダーにマシーン・J指名

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【DRAGONGATE】NATURAL VIBESが歓喜のトライアングル戴冠 Kzyが新リーダーにマシーン・J指名(C)プロレス/格闘技DX

『HOPEFUL GATE 2024』東京・後楽園ホール(2024年5月9日)
オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 ○ストロングマシーン・J&BIGBOSS清水&U-Tvsシュン・スカイウォーカー&ISHIN&KAI×

 4人体制になったNATURAL VIBES(NV)が歓喜のトライアングルゲート王座戴冠。これまでリーダーを務めてきたKzyが新リーダーにマシーン・Jを指名した。

 長きに渡って内部に混乱が起きていたNV。ジェイソン・リーが反旗をひるがえし、Z-Bratsに電撃加入すると、マシーン・Jも状況に苛立ちをあらわにし、ユニットに背を向けていた。しかし、5・5名古屋大会での金網マッチを経て、マシーン・Jとの関係が修復。リーダーのKzyはJACKY KAMEIのBIG HUG入りに背中を押し、NVは4人の新体制で再スタートを切った。

 後楽園大会のメインではトライアングル王者のZ-Brats・シュン&KAI&ISHINに清水&マシーン・J&U-Tに挑戦。NVをことあるごとにこき下ろしてきたZ-Bratsに雪辱すべく、タイトル奪取に挑んだ。

 Kzyを加えた4人でダンスを披露したNVは、序盤から積極果敢に仕掛けて、次々と連係攻撃が火を吹く。だが、裏切り者のジェイソンが加勢して、場外乱闘になだれ込むと、流れはZ-Bratsへ。U-Tを孤立させて、代わる代わるに暴行した。一度はU-Tが反撃に成功し、NVが猛追に出たものの、清水のダイビングショルダーがマシーン・Jに誤爆すると、再びU-Tが攻め込まれてしまう。

 シュンはU-Tに照準。旋回式ロックボトムやその場飛びムーンサルトダブルニー、ブラックタイガーボムまで繰り出した。しかし、U-Tは沈まず。KAIのメテオインパクトで叩きつけられても、執念でフォールを返す。ならばと奥の手メテオインパクトKAIがさく裂したものの、清水がBIGBOSSプレスでダイブして、ピンチをチャンスに変える。マシーン・Jもあうんの呼吸でリング飛び込み、清水とともにラリアットでシュンとISHINを場外に排除して、千載一遇の勝機をこじ開けた。マシーン・Jは粘るKAIをパワースラムで黙らせると、魔神風車固めにつなげて、大逆転の3カウントを奪った。

 NVが意地のトライアングルゲート王座奪取。シュンは何も語らずにリングを去っていく。客席からは試合を決めたマシーン・J、そして粘りに粘ったU-Tへのコールが発生した。

 NVとして初戴冠を果たしたマシーン・Jは「ようやくバイブスがベルト獲ったぞ! 長かった…。DRAGONGATEのユニットの象徴、オープン・ザ・トライアングルゲートのベルトを獲ったということは、今俺たちが最強だってことだよ!」とマイクで喜びを爆発させた。

 そして、「今年に入ってから、メンバーのみんなを突き放すような言動だったり、行動で困惑させ続けてた」、「なめ腐ったムスッとした態度で、メンバーだけじゃなく、来てくれるファンの皆さんにも嫌な態度を取っていたと思います」と吐露。「でも、全てはこの日のためにあったんだ。俺はどうしてもベルトが欲しかった! 俺はこのトライアングルのベルトが大好きで。どうせ獲るなら、俺はみんなと一緒がよかった」と涙ながらに告白すると、他のメンバーも感極まった表情を見せる。マシーン・Jが「最後まで俺を見捨てないでくれてありがとう」と感謝を伝えると、場内は大きな拍手に包まれた。

 リーダーのKzyは「見捨てるわけねえよな。当たり前じゃねえかよ。お前のことだ。何かしらの考えがあってあえて自分でひとりになって、あえて自分のハードルを上げて、自分を追い込んで、その姿勢で俺たちに刺激をくれてたんだと思う」とマシーン・Jのこれまでの言動に理解を示し、「こうやって今日形になった。それは間違いなくお前の刺激のおかげだと思うよ。ありがとうな」と感謝の言葉を返した。KzyはU-Tと清水も称賛し、「4人になっても関係ねえよ。この俺たちがNVでございます」と胸を張った。

 トライアングルゲート戦でメンバーの頼もしさを目の当たりにしたKzyは、「NV、長くやっているわけで。俺たちも少し変化を加えようと思うんだ」と発言。その“変化”とはリーダー変更だった。

 そもそもNVはトップ獲りを目指すKzyをベテランの横須賀ススムや堀口元気らがバックアップして生まれたユニット。Kzyはリーダーとしてその思いに応えようと奮闘してきた。しかし、メンバーが様変わりし、自分の立ち位置も大きく変化した今、Kzyは「もう今、リーダー・Kzyという称号はいらないと思う。あえてここでリーダーをバトンタッチさせようと思う」と口にする。

 Kzyが新たなリーダーに指名したのはマシーン・Jだった。「チームのために自分を孤独にしてまで俺たちに刺激をくれた。J! お前はそうやって一歩下がって見る冷静な部分もある。上の俺も怒ってくれて、感情を引き出してくれる部分もある。だからよ。次はお前にリーダーを任そうと思うんだ」と理由を説明すると、観客も大きな拍手で後押しする。

 その言葉を受け止めたマシーン・Jは受諾。「俺がリーダーになったからには、みんなを引っ張り上げられるようなリーダーになります」と決意をみなぎらせる。「俺、みんなのこと大好きだから。この強さ、維持じゃなくて、もっと高めていけるように、3人はチャンピオンとして、そしてもちろんKzyさんもNVの一員としてこれからも戦っていきましょう」と呼びかけると、Kzyたちも応じ、4人は気持ちをひとつにした。

 マシーン・Jは「これでようやく胸を張って宣言することができます。DRAGONGATEの最高のユニットは俺たちNVだ!」と雄叫びを上げると、最後に絆を再確認した4人で歓喜のダンスを披露。ハッピーエンドで後楽園大会はフィナーレとなった。

 
   

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