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大坂なおみがローマ初戦突破。中盤ミスが続くも「最終的には入るようになるはず」と強い気持ちで勝ち切る<SMASH>

THE DIGEST

大坂なおみがローマ初戦突破。中盤ミスが続くも「最終的には入るようになるはず」と強い気持ちで勝ち切る<SMASH>(C)THE DIGEST
 産休を経てカムバックを遂げた女子テニス元世界ランク1位の大坂なおみ(現173位)がクレーシーズン3戦目として臨んでいるWTA1000大会「イタリア国際」(5月7日~19日/イタリア・ローマ)。現地8日にシングルス1回戦が行なわれ、スペシャルランキング(妊娠・出産を経た選手に与えられる救済措置)で参戦している大坂は世界45位のクララ・ブレル(フランス)と対戦。7-6(2)、6-1のストレートで勝利し、2回戦進出を決めた。

 年明けに復帰して以降、試合を重ねるごとに調子を上げている大坂。しかしクレーシーズンに入ってからは4月のルーアン大会(WTA250)で1回戦敗退、前週の「マドリード・オープン」(WTA1000)では2回戦でリュミドラ・サムソノワ(ロシア/17位)に2-6、6-4、5-7のフルセットで敗れ、まだ思うような結果は出せていない。

 ツアー初顔合わせとなったブレルとの1回戦は、立ち上がりから互いにキープが続くシーソーゲームに。ひるまずに力強いショットを打ち続けた大坂は終盤の第8ゲームでこの日初のブレークに成功する。しかしサービングフォーザセットとなった直後の第9ゲームではフォアハンドの打ち急ぎのミスを重ね、セットポイントも取り損ねて痛恨のブレークバックを献上。以降は両者一歩も譲らずタイブレークへと突入する。

 ここでは大坂が安定したストロークを軸に1-2から立て続けにポイントを奪って主導権を掌握。セットポイントでサービスエースを決めて第1セットを先取すると、第2セットでは第2ゲームから一気に6ゲームを連取して勝負あり。1時間24分で初戦突破を果たした。
  相手の前後の揺さぶりにもスライドでうまく対応するなど、クレーに適応したプレーも見せて価値ある勝利をつかみ取った大坂。試合後のインタビューではプレー内容を振り返り、フォアのエラーが多くなった場面でも気持ちを切り替えられたことをポイントに挙げた。

「フォアは私の最大の武器の1つだから、(ミスが重なっても)あまり落胆することはないと自分に言い聞かせていたわ。狙って外したショットは、良かれと思って打ったものだとわかっていた。緊張のせいでエラーが続いているのかもしれないと思っていたから、自分のショットを続けて、最終的には『うまくいけば入るようになるはず』と自分に言い聞かせていたの」

 続けて大坂は接戦となった第1セットに触れつつ、次戦に向けての意気込みをこう口にした。「5-3まで来ていて、サービングフォーザセットもあったのに、それを失ってしまった。でも第2セットではよりいいプレーができた。次の試合では、今日のミスから学んで、より良いプレーができるようにしたい」

 勝った大坂は2回戦で今季19勝8敗と好調のマルタ・コスチュク(ウクライナ/20位)と対戦する。大坂にとっては厳しい戦いとなりそうだが、ぜひとも次戦も勝利してさらなる自信につなげてほしい。

文●中村光佑

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