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DeNA、投打とも振るわず再び借金生活へ…痛恨落球の度会に指揮官「まだまだ課題は多いです」

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DeNA、投打とも振るわず再び借金生活へ…痛恨落球の度会に指揮官「まだまだ課題は多いです」(C)ベースボールキング

◆ 痛恨のエラーに苦言を呈す…

 雨が降ったり止んだりとハッキリしない天候同様、試合の流れも行ったり来たり。そんなゲームの分かれ目は試合成立後の6回だった。
 
 初回に3点を失いながらも、その後はノーヒットと尻上がりに調子を上げ、5回まで77球で凌いでいだ石田健大を三浦監督はここまでと判断。6回のアタマから中川虎大にスイッチしたが、この継投が結果的には誤算となった。

 ビハインドながらわずか1点差と追い上げムードの中、ヤクルトの強力クリーンアップと対峙した中川虎だったが、ヒット2本と四球であっという間に無死満塁のピンチを迎えてしまう。すると1死後、中村悠平に押し出し四球を与え1点を失うと、続く北村拓己のライトフライを度会隆輝が痛恨のエラー。手痛い1点を追加され、スタジアムには重々しい空気が充満した。

 流れを失ったDeNAは、4番手の森唯斗もドミンゴ・サンタナに一発を喰らいリードを広げられると、打線もヤクルトリリーフ陣の前に沈黙。8回裏に筒香嘉智が凡退すると、球場を後にするベイスターズファンも目立った。

 試合後三浦監督は石田健大に「調子はそんなに悪くなかったと思いますけど、ボールの走り自体は悪くなかったです。でも高かった分、 立ち上がりね、ちょっとやられてしまったかなと。その後、よく修正したかなと思います」と及第点評価。

 交代の決断には「クリーンアップで打順の回りもありましたし、ちょっと向こうもタイミングが合ってきた感じだったんで、そこで変えました」と説明した。

 打線に関しては「なんとかツーアウトからでも食らいついていくことはできたと思うんですけど…繋がりがちょっと今日はなかったですね」とコメント。度会のエラーには「風はずっと吹いてますし、ホームグラウンドですし。まだ本人と確認は取ってないですけど、ホームに投げるのを焦ったのか…でもまず捕ってからですからね。まだまだ課題は多いです」と苦言を呈した。

 それでも1打点、マルチヒットに好守備と躍動した京田陽太に「安定した守備も見せてくれてますし。出たり出なかったりっていうところでも、しっかりと常にいい準備をしてくれてるからこその結果だと思います」と高評価。

 また1死満塁の厳しい場面で、オールストレートで青木宣親をピッチャーゴロ併殺打に斬って取った今季初登板の坂本裕哉に「あの場面で今期初登板でしたけど、自分のやってきたことを、しっかりと。最高の結果を出してくれましたし、続けてほしいなと思います。腕の振りもそうですし、スピードもそうですけど、ボールの切れも出ていたかなと思います」と新戦力の台頭に手応えも感じ取っているようだった。

 一昨日の勢いを活かせず、再び借金生活となってしまった三浦ベイスターズ。しかしゴールデンウィークは5勝3敗と勝ち越した結果を前向き捉え、週末から王者・阪神に挑んでいく。


 写真・取材・文 / 萩原孝弘

 
   

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