米大リーグ、カブスの今永昇太投手が7日(日本時間8日)、本拠地で行われたパドレス戦に登板。1点リードの八回、1番・プロファーに2ランを浴びて降板したが、その裏に味方が同点に追いついて九回にサヨナラ勝ち。メジャーデビュー以来の無敗が継続され、X(旧ツイッター)には「今永の負け」「今永先生」などの関連ワードがトレンド入りした。
この日、先発マウンドに上がった今永は、五回までパドレス打線を圧倒。三塁を踏ませない投球を披露した。六回1死一、二塁のピンチでは、4番・マチャドを92・2マイル(約148キロ)のストレートで空振り三振に打ち取ると、続くボガーツもスプリットで空振り三振。雄たけびを上げながらガッツポーズする今永に、観客も立ち上がって熱狂した。
今永は八回に逆転を許し、無念そうな表情を浮かべて降板。デビュー以来の6連勝はならなかったが、7回0/3を投げて7安打2失点8奪三振、防御率1・08でリーグトップをキープした。チームは、八回にパドレスの4番手・松井裕樹投手から1点を奪い同点とすると九回にブッシュのサヨナラ本塁打で勝利した。
勝利こそつかめなかったが、今永の快投に現地のカブスファンは「表現する言葉が尽きた」「新エースの誕生だ」「SHOTAは負けない」「ヒーローだ」と興奮。日本のファンも「完全にシカゴファンの心掴んだ」「ヤバすぎる」「おっしゃー! 逆転勝ちで無傷」「勝ち運がすごい」と大喜びだった。
一方で、松井が打たれて今永の負けが消えたため「松井が打たれたのは複雑」「何ともいいようのない状況」という声もあがった。