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杉野遥亮、『罠の戦争』以来の“月10”凱旋 主演作『マウンテンドクター』で新たな一面披露?

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『マウンテンドクター』で主演を務める杉野遥亮 ©︎カンテレ

 『春になったら』『アンメット ある脳外科医の日記』と名作が続き、「この枠は間違いない」というイメージが定着してきているカンテレ・フジテレビ系の“月10”枠。夏はどのような作品が放送されるのか……と、発表を心待ちにしていたドラマファンも多いのではないだろうか。そんな“月10”で、7月8日から杉野遥亮主演ドラマ『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)が放送されることが決定した。

参考:杉野遥亮、7月期カンテレ月10ドラマ『マウンテンドクター』で主演 大森南朋と山岳医役に

 本作は、圧倒的なリアリティーとスケール感で描かれる山岳医療ドラマ。昨今の登山ブームによって注目を集めてきたが、日本における山岳医の数はまだ少ないらしい。そこで、このドラマは山岳医たちの想いのぶつかり合いを通して、山岳医療の課題と未来を提示していく。あらすじを読んだとき、「これは、絶対に面白いやつだ」と胸が高鳴った。

 主演を務める杉野遥亮は、2023年放送の『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)以来の“月10”凱旋となる。演じるのは、整形外科医と並行して山岳医療科への兼務を命じられた宮本歩。最初は、目標もなく志も低いが、山岳医療チームとして過ごすなかで少しずつ成長していくことになるようだ。また歩は、小さいころから身近にあり、大好きだったはずの山に“ある”想いを抱えている。一筋縄ではいかなさそうなキャラクターを、杉野はどのように表現していくのだろうか。

 『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)や、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)、『僕の姉ちゃん』(テレビ東京系)など、杉野が演じるのは“きゅるきゅる”と効果音をつけたくなるような愛らしいキャラクターが多い。『校閲ガール』を観たときは、新人だからこそ醸し出すことができるピュアさなのかと思っていたが、俳優デビューから8年が経ったいまでも、“きゅるきゅる”っぷりは健在だ。

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 ただ、ピュアとは相反する妖艶な役柄を演じられることができるのも、杉野の強みだろう。とくに、『俺の話は長い』(日本テレビ系)でバーテンダーを演じていたときは、ハッとするほどの色っぽさを纏っていた。『校閲ガール』の正宗の印象が残っていたため、「本当に同一人物……?」と疑ってしまったほど。そのほか、端正なビジュアルを生かして映画『あのコの、トリコ。』(2018年)で演じた超人気イケメン俳優・昴のような“THE 陽キャラ”にも扮することができる。

 引き出しが豊富すぎる杉野は、『マウンテンドクター』でどのような表情を見せるのだろうか。誰かのために一生懸命になれる役柄がハマることは、『恋です!』や『ユニコーンに乗って』(TBS系)映画、『東京リベンジャーズ』などで証明済み。「そこへ行けば、救える命がある」と、ヒトもモノも十分ではない大自然のなか、己の知識と技術だけを頼りに命をつなぐ山岳医・歩を通して、また新たな一面が見られるのが楽しみだ。

 ちなみに、本作には杉野とは『どうする家康』(NHK総合)などで共演経験のある大森南朋の出演も発表されている。大森が演じるのは、歩と対峙する先輩山岳医。「山でしか救えない命がある」という考えに異論を唱えている江森もまた、歩と同じように過去に何か秘密を抱えているようだ。

 人の命を救いたい気持ちは、誰もが一緒。ただ、何が起こるかわからない大自然のなかで行う医療は、綺麗事だけでは成り立たない。理想と現実のギャップを描きながら、山岳医療の未来を提示する『マウンテンドクター』。またもや、名作誕生の予感がする。

(文=菜本かな)

 
   

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