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DeNA、筒香嘉智がハマスタ帰還!挨拶代わりのミラクル弾に指揮官「さすが筒香だなと思いました」と最敬礼

ベースボールキング

DeNA、筒香嘉智がハマスタ帰還!挨拶代わりのミラクル弾に指揮官「さすが筒香だなと思いました」と最敬礼(C)ベースボールキング

◆ 復帰初戦でチームを救う逆転3ラン

 筒香嘉智が横浜スタジアムに1673日ぶりに帰ってきた。19年のCS以来の慣れ親しんだグラウンド、そしてかつての定位置だったレフトへ向かう背番号25に、ベイスターズファンの大きな声援が送られた。

 出場選手登録されて即、“6番・レフト”でスタメンに名を連ねた筒香は、第1打席となった2回、1アウト2塁からヤクルト先発の石川雅規と対峙し、5球を全て見送りフォアボールで出塁。チャンスを広げることに成功すると、その後京田陽太の犠牲フライで一時逆転のホームを踏んだ。

 第2打席も1アウト2塁のチャンスで出番が回ってくると、この日9球目を初めてスイング。いい感じで捉えた打球だったがひと伸び足りず、白球はセンター・西川遥輝のグラブに収まった。

 2点差に開いた7回、1アウトランナーなしからこの日3回目の打席に入ると、ヤクルト3番手の星知弥の高めの150キロストレートを左中間フェンスに弾き返し悠々とセカンドへ。スタジアムのボルテージが一気に上がる中、続く伊藤光は三遊間を抜き、さらに代打の大和に期待が集まったが、残念ながらサードゴロで筒香が本塁でアウトとなり、反撃ムードも萎んでしまった。

 しかしクライマックスはここからだった。再び2点ビハインド、2アウト1-2塁とホームランで逆転の場面で打席に入った筒香は、エスパーダの投じた初球のストレートを狙いすましたように振り抜くと、打球は右中間スタンドへ吸い込まれていった。千両役者はベンチに向かってひと吠えすると、一塁を回ってもガッツポーズ。痛快な一打で逆転勝ちを収め、ベイファンの熱気は試合後も色濃く残っていた。

 試合後筒香は「ファンの皆様の前で、このベイスターズのユニフォームを着てプレーできて、感謝の気持ちでいっぱいです」とまずお礼。決勝の一打には「前の宮崎さんがフォアボールで出塁してくれましたので、まだ点差もありましたし、強い打球を心がけていました」と冷静に振り返った。久しぶりの古巣には「ベンチにも活気があって、みんなが試合に集中してると思いますし、 どんどん、どんどん強くなっていくチームだと思います」と太鼓判を押し「今日は今日で、また明後日に向けていい準備をしたいと思います」と気を引き締めていた。

 三浦監督も「やってくれましたね。さすがです。やっぱり独特のオーラというか、打席での雰囲気というかね、もう球場全体の、ファンの方の期待感というものを、しっかりと結果で応えてくれましたね」と絶賛。

 久々の一軍ながら「今日の結果ももちろんそうですけども、打席での存在感っていうかね、雰囲気がね、ベンチから25番を見ていると、ほんとにどっしりしてる」と感心し「その中でボールを見ながらね、無理に強引なところもなく、しっかりと打つべきボールを待って。最後の打席なんて、本当に1発で仕留めたっていうところが、さすが筒香だなと思いました」と脱帽していた。

 復帰初戦でチームを救ってみせた筒香嘉智。存在感で、そして結果で、愛する横浜を高みに導く。


写真・取材・文 / 萩原孝弘

 
   

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