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「人間を管理するマザーコンピュータ」「お金を落とす魔物」先入観を巧みに活かす4コマにニヤリ【作者に訊く】

Walkerplus

おでかけの合間や移動中、はたまた家でゆっくり過ごすときにも、スマートフォンやタブレットで読めるWEB漫画はぴったり。ウォーカープラスがGWにおすすめする漫画作品の中から、今回はX上でオリジナルの4コマ漫画を発表する留々家(@ruru_ie)さんのヒット作品を、作者の留々家さんのコメントとともに紹介したい。

■アイデアは“お約束”から出発

2024年2月にバレンタインの4コマとして公開された「救済」は、マザーコンピュータに支配される管理社会という建付けで描かれる作品。ディストピア風になると思いきや、やけに「おかん」的なマザーコンピュータと、露骨に不平をぶつける人々というユーモラスなシチュエーションに1.7万件のいいねと「あまりにも現実的に優しいかーちゃん」「流石マザー」とコメントが寄せられた。

また、2023年5月にXに投稿された4コマ「お金」は、4万件を超える「いいね」が集まった作品。「どうしてモンスターは死ぬとお金を落とすんだろう…」と、疑問に思う戦士の答えははるか昔に起源があったという4コマだ。モンスターがお金を落とすのではなく、モンスターが落とすものをお金として使い始めたという盲点を突いた発想にニヤリとさせられる。

紹介した作品のように、留々家さんの人気作品には定番の局面や王道展開を巧みにひねった4コマも多い。留々家さん自身もアイデア出しでは「お約束の発見」から始めているそうで、「どんな4コマ漫画も多かれ少なかれ、お約束によって成り立っているものなので、結果的には、誰しもがネタ作りのときにはやっていることです。しかし、お約束からスタートすることを意識することで、ネタ作りはかなりラクになると考えています」と話す。

「短い4コマ漫画は、物語のつじつまを完璧に制御しうるので自分に合っています」と話す留々家さん。自身を「飽き性で完璧性」と分析する留々家さんは、4コマ漫画の魅力に「最適解を目指すゲーム性」を挙げ、自分が思う面白いアイデアを4コマの中で効率よく読み手に伝えることに楽しさを見出しているという。

取材協力:留々家(@ruru_ie)
 
   

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