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井上尚弥がピンチか!「減量失敗&ビールがぶ飲みでも英雄扱い」ケースが物語る“悪童”対戦相手の「怖さ」

アサジョ

 GW中のイベントで最も注目を集めているのが、5月6日に東京ドームで開催されるプロボクシングの世界スーパーバンタム級王座統一戦、4団体王者・井上尚弥VSルイス・ネリの一戦だ。今回は過去イチの悪名高き挑戦者ということで、いつにも増して緊迫感が漂っている様子だという。何しろネリといえば、2017年と18年に日本が生んだ屈指のチャンピオンだった山中慎介を連続KO。ただ勝つだけでなく、初戦はドーピング疑惑、2戦目は体重超過との疑惑も呼んだ。そして、ネリは日本国内での無期限出場停止となり、ファンからも忌み嫌われる存在となっていたのだ。

 そんなネリの処分は解除されたが、試合目前のい今も、対戦に反対するファンがいるほどだというのだ。ただ、そんなあからさまな反応を示しているのは日本のファンだけではないか、とさるスポーツライターがこう指摘する。

「確かにネリ選手の悪童ぶりは本場アメリカ国内でも有名。ただ、35勝1敗27KOの実力は認められています。日本ではメディアを中心に井上圧勝ムードをあおってますが、アメリカのSNSなどには日本国内で防衛戦を続ける井上へのアンチも多く、ネリこそがモンスターを倒すという声も少なくないんです」

 実は4月にアメリカのプロボクシングに対する考え方を強烈に印象づける試合があったという。

「4月20日、無敗の世界スーパーライト級王者だったデビン・ヘイニー選手に、ラテン系の超人気者のイケメンボクサー、ライアン・ガルシア選手が挑戦した注目カードがありました。ところが、挑戦者のガルシア選手が試合前日の公開計量で1.4㎏もオーバーする大失態。しかも逆ギレして計量台の上でビールをガブ飲みする醜態を晒したんです。ところがPPVも売り上げ絶好調ということで試合は条件付きで行われ、結果、ガルシア選手が3度のダウンを奪って圧勝。ふだん海外のボクシングにあまり反応しない日本のSNSでも怒りのコメントなどがあふれ、トレンドの上位にくるほど物議を醸しました」(前出・スポーツライター)

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 ところが、そこからが日本と違う展開に。ガルシアは一部からは批判の的となったものの、元王者たちからは称賛を浴び、新たな試合のオファーも殺到。まるで英雄扱いだとか。そして何とこのビールガブ飲み試合で日本円にして5000万ドル(約78億円)も稼いだというから「ルールって何?」という意見が出てくるのが当然のはずも…。

「もうアメリカではガルシア選手を責める声など聞こえてこない。むしろ負けたヘイニー選手の商品価値が落ちているようです。日本では階級のルールを破ると犯罪者でも見るかのような扱いをされますが、アメリカでは勝てば官軍。まさにスポーツかエンタメかぐらいの温度差があります。もちろん日本の考え方が圧倒的に正しいですが、今回の井上の相手であるネリが海外でも日本同様に問題児扱いされて嫌われているということはいっさいありません。ですから日本人のネリ憎しが必要以上の緊張感を生んで、それが井上に不利に働かなければいいですが…」(前出・スポーツライター)

 ちなみに海外での賭け率は井上選手から見ておよそ1:8だとか。この数字のとおり、井上の勝利が現実となることを祈りたい。

(飯野さつき)

 
   

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