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今季メジャー初戦は“日韓女王”が最終日最終組で激突「一緒にプレーできるのは光栄」

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今季メジャー初戦は“日韓女王”が最終日最終組で激突「一緒にプレーできるのは光栄」(C)ゴルフ情報ALBA.NET

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 3日目◇4日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

今年初のメジャー大会は、日韓の女王が最終日最終組で一緒にプレーすることになった。トータル10アンダーで単独首位に立つのはイ・イェウォン(韓国)。それをトータル7アンダー・2位で山下美夢有が追う展開だ。


昨年の韓国ツアー賞金女王は、1番で2メートルを沈めるとその後も4つのバーディを追加。「前半は体力的につらかったけど、後半に入り集中力が増しました」と、尻上がりに調子を上げた。最終18番も4メートルを沈めてのバーディ締めで、さらにはボギーフリーという盤石のゴルフ。4つあるパー5のうち1番、9番、18番の3つでスコアを伸ばしたのも、強さの証しだ。

山下との“直接対決”については、「プロアマ前夜祭の時に紹介してもらって知りました。最終日に一緒にプレーできるのは光栄だし楽しみ」と話す。昨年はツアー3勝を挙げて、うち1勝は10月のメジャー大会「ハイトジンロ選手権」で手にしたもの。大舞台でもしっかりと結果を残している。

この東コースでは、2015年に母国の“先輩”チョン・インジが日本ツアー初出場初優勝を挙げているが、イェウォンもこれが初めての日本ツアー出場とあって、勝てばその再現にもなる。さらにインジとの縁も深い。「子供の時に憧れていた選手。所属が同じKBフィナンシャル・グループで、イベントで顔を合わせたり、たまに直接連絡も取る仲です」。同じタイトルを韓国に持ち帰ることを目指していく。

それに待ったをかけたい山下も、2番でカラーからの14メートルを、11番で10メートルを沈めるなど「68」と4つ伸ばした。11番までに5つのバーディを奪い、状態的にさらに伸ばしてもおかしくなかったが、14番で2メートルのバーディパットを外すと、その後はショットに少しブレが生じた。

16番はバンカーからの3打目がホームランになり、もったいないボギーを献上。「比較的ショットはついていたし、パターが全部入るとは思ってない。16番はパーであがり、そこからいい流れを作りたかった。(ピンが)2段グリーンの上に切ってあって距離感が難しかったですね」。17番、18番もパーとし、トップと3打差がついてしまった。

女王対決が控えるが、まずは「ひさしぶりの優勝争いで追いかける立場。いつも通りのプレーで回れたら」と目の前のプレーに集中する。韓国女王のプレーに関しては何も知らず「はじめまして」という状態。正確無比なショットと小技も駆使しながらスコアメークするスタイルは、似ている部分もあり、おもしろい勝負が期待できそうだ。

イェウォンは、前日明かした『パーフェクトバニー』という“非公式”の愛称のほかにも、『メンタルクイーン』という異名も持つ。ともに昨年から呼ばれ始めたものだというが、メンタルクイーンについては「ミスショットをしても、いいショットでも引きずらないで次にいける」というのが理由と説明する。喜怒哀楽をあまり表に出さず、淡々とバーディを積み重ねていく姿も山下と共通している。

そこにトータル6アンダー・3位タイの森田遥を加えた最終組は、午前11時5分のスタートを予定している。女王同士の意地がぶつかる白熱の勝負になることを期待したい。(文・間宮輝憲)


 
   

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