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「ビニール袋と猫を間違える」「お隣さんのおすそ分け」王道ネタの逆転具合がすさまじい4コマ漫画にツボる【作者に訊く】

Walkerplus

ゴールデンウィークのおでかけの合間や移動中、はたまた家でゆっくり過ごすときにも、スマートフォンやタブレットで読めるWEB漫画はぴったり。ウォーカープラスがGWにおすすめする漫画作品の中から、今回は漫画家のきゃた(@kyata_ti666)さんの4コマ作品を、きゃたさんのコメントとともに紹介したい。

きゃたさんは漫画アプリ「GANMA!(ガンマ)」上で4コマ漫画「きゃたぴランド」を連載中の作家。同作はきゃたさんがX上で発表していた個人制作の4コマ漫画が商業化したもので、SNSでの発表当時から大きな反響を集めた4コマも多い。

中でも「きゃたぴランド」第2話に収録されている4コマ「屈辱」は、2023年の初出時に13万件を超える「いいね」が寄せられた作品。新卒社会人の女性が、コンビニでビニール袋を要らないと断ったものの、荷物の多さにもらっておけばと悔やんでいるところからはじまる。ふと、夜道に白い袋が転がっているように見えた女性は「あっふくろ!!」と叫ぶも、近づいてみるとビニール袋ではなく白い野良猫。ビニール袋を猫と見間違えるというあるあるなシチュエーションの逆転を描いた4コマに「逆バージョン初めて見た」と多くの反響が集まった。

また同シリーズ以外の個人制作作品でも、2022年に公開された4コマ「隣のおねえさん」にも4万件超の「いいね」がつけられた。「作りすぎたので貰ってくれませんか?」、とお隣さんがおすそ分けにやってくるというやはり王道な展開ながら、作ったのは手料理ではなく借金。「少ないですが受け取ってください」と、莫大な借金を肩代わりさせようとする最悪なシチュエーションを描き、笑いを呼んだ。

■「とち狂った展開に」予定調和をぶち壊す描き方
作者のきゃたさんが本格的に4コマ漫画を描き始めたのは2021年の夏ごろ。「好きな作家さんが商業にデビューしようとしていたので、私もこの人と同じステージに行きたいと思ったのがきっかけです」と、当初からプロの漫画家を目指し制作していたという。また、ジャンルとして4コマ漫画を選んだのも尊敬する漫画家の多くは4コマ漫画を描いていのだそう。

発想力や少ないコマの中で笑いを成立させる構成力が問われる4コマ漫画。そこに専念する中で意識しているポイントを訊くと、きゃたさんは「常識を壊さないとおもしろいと感じてもらえない」と考えを明かす。

「とち狂った展開にするように、たとえば修道女がギャンブルしたり……と、考えて描いています。また読者が理解しやすいように、作画では小物などは描き込むようにしています」

取材協力:きゃた(@kyata_ti666)
きゃたぴランド (C)きゃた/COMICSMART INC.
 
   

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