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グー・シャオガン監督が挑んだ新たな山水映画 『西湖畔に生きる』9月27日公開決定

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『西湖畔に生きる』©Hangzhou Enlightenment Films

 2023年の第36回東京国際映画祭で上映されたグー・シャオガン監督作『Dwelling by the West Lake(英題)』が、『西湖畔(せいこはん)に生きる』の邦題で9月27日より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開されることが決定した。

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 本作は、デビュー作にしてカンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選ばれた『春江水暖~しゅんこうすいだん』のグー・シャオガン監督による2作目。デビュー作では、絵巻物を横に開いていくような山水画にインスパイアされた表現で、市井の人々の人生をスクリーンに映し出していたが、本作では、天上から地獄へ、縦に降下上昇するような大胆で新しい表現にチャレンジ。物語は、 仏教の故事で釈迦の十大弟子のひとりである目連が地獄に堕ちた母親を救う『目連救母』からインスパイアされているという。

 また本国では、清明節の映画シーズンを控えた4月3日に公開され、4月4日~4月6日の興収ランキングで、『君たちはどう生きるか』、『ゴジラ×コング 新たなる帝国』、『Kung Fu Panda 4(原題)』に次ぐ第4位のヒットを記録している。

 舞台は前作同様、杭州市。世界遺産であり、最高峰の中国茶・龍井茶の生産地としても有名な西湖(せいこ)のほとりに暮らす母(ジアン・チンチン)と息子(ウー・レイ)が主人公。母が働いていた天上のように美しい茶畑と、あるきっかけから堕ちてしまうマルチ商法の地獄。息子は母をなんとか救い出そうとするが……。

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 前作では監督自らの親戚と無名の俳優たちが出演していたが、本作では『長歌行』『愛なんて、ただそれだけのこと』のウー・レイと、『清越坊の女たち~当家主母~』のジアン・チンチンが主演に。『花様年華』『陰陽師』などで知られる日本の作曲家・梅林茂が音楽を手がけた。 

 あわせて国際版ポスター、場面写真、メイキング写真が公開。国際版ポスターでは、舞台でもある西湖に佇む伝統的な家が描かれ、場面写真では、息子(ウー・レイ)と母(ジアン・チンチン)の姿が切り取られている。またメイキング写真では、カメラを覗き込むシャオガン監督の姿などが収められている。
(文=リアルサウンド編集部)

 
   

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