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GWは“名作ミステリー”を堪能しよう、「十角館の殺人」「トリック」「火曜サスペンス劇場」など注目作品を一挙紹介

WEBザテレビジョン

差し迫るような緊張感を味わったり、物語に没入して考察するなど、さまざまな楽しみ方ができるミステリー作品。動画配信サービス「Hulu」では、ゴールデンウィークに家族や友人たちと楽しめるミステリー作品を多数配信中だ。今回はその中から注目の作品をいくつかピックアップし、そのあらすじや見どころを紹介していく。

■“映像化不可能”と言われた綾辻行人氏原作の「十角館の殺人」

まず紹介するのは、Huluオリジナルのミステリードラマ「十角館の殺人」だ。2024年3月22日に一挙配信された本作は、日本のミステリー界を牽引する巨匠・綾辻行人氏による同名小説の実写化作品。

原作は、2023年10月に発表されたタイム誌が選ぶ“史上最高のミステリー&スリラー本”オールタイム・ベスト100に選出され、出版から40年近くたった現在も世界中のミステリーファンから愛されている。

そんな同小説はもともと“映像化不可能”と言われており、その理由は、小説内に登場する“衝撃の一行”の存在が関係している。綾辻氏が操るこの大胆不敵なメイントリックにより、読者がそれまで信じていた世界が、その“たった一行”によって一瞬にして覆るのだ。

トリックの内容から“映像化は決してできない”と言われていた本作が、今回見事に実写ドラマ化されているため、原作を知らない人はもちろん、原作ファンも「どのように映像で描かれているのか」を楽しめる作品となっている。

物語は、十角形の外観を持つ館・十角館を建てた天才建築家の中村青司(仲村トオル)が謎の死を遂げた角島に、K大学のミステリ研究会の男女7名が合宿で訪れるところから始まる。一方その頃、海を隔てた本土では、元ミス研メンバーの江南(奥智哉)のもとに、死んだはずの中村から手紙が届く。偶然とは思えないこの出来事に、江南は島田潔(青木崇高)というミステリー好きの男性とともにこの謎を解き明かしていく…。

途中、角島を訪れていたミス研のメンバーが何者かに殺害されたりと終始緊迫感あふれるムードが漂う中、いよいよ“衝撃の一行”のトリックが明かされたときの想像を超えた衝撃は、鳥肌どころでは収まらないほどだった。

ネット上でも「騙された…」「何で気付けなかったんだろう」などの声が相次ぎ、X(旧Twitter)では“考察アカウント”と呼ばれるユーザーたちがさまざまな予測をするも、「良い意味で裏切られた」という反響が続出していた。

■仲間由紀恵と阿部寛の“迷”コンビが活躍する「トリック」劇場版シリーズ

次に紹介するのは、自称天才マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)と、物理学者の上田次郎(阿部寛)がタッグを組み、霊能力や摩訶不思議な事件に隠されたトリックを暴いていく大人気ドラマ「トリック」の劇場版シリーズ。

第1作目となる「トリック劇場版」は、2000年のドラマ放送開始から2年後の2002年に公開された。300年に一度、亀が災いをもたらすが、神により救われるという糸節村を舞台に、奈緒子たちが次々と起こる不可思議な現象に追いつめられていく様子が描かれる。

また、2006年に公開された「トリック -劇場版2-」では、天界と地上を自由に行き来できるという霊能力者・筐神佐和子役に“2時間ドラマの女王”片平なぎさが登場したことでも話題になった。そして2010年の劇場版3作目となる「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」は、“自称・霊能力者軍団によって繰り広げられるサバイバルゲーム”が見どころの作品となっている。

最後に、劇場版ファイナルとなった2014年公開の「トリック劇場版 ラストステージ」では、シリーズの集大成として初の海外ロケを敢行、生瀬勝久や野際陽子、東山紀之に北村一輝など超豪華俳優陣が集結した。

「トリック」シリーズが支持されている理由は、巧妙なミステリーや事件解決のトリックのほかに、仲間演じる奈緒子と阿部演じる上田の絶妙な“迷”コンビぶりと言えるだろう。始めは何となくつるんでいた2人が、それぞれ得意なマジックと物理学を駆使しながら事件を解決し、少しずつお互いを知っていく中で“バディ”として信頼関係を構築する…という人間ドラマにもぜひ注目してもらいたい。

■長澤まさみ、藤原竜也、ビートたけしなど、実力派俳優が目白押しのミステリー作品

Huluでは、“火サス”の愛称で知られる「火曜サスペンス劇場」(日本テレビ系)の中から、選りすぐりの計11タイトルも独占配信中。1981年~2005年までの24年間にわたり放送され、今でも多くのファンがいる“火サス”だが、約30年前の泉ピン子や西城秀樹など、名優や往年のスターの貴重な姿がチェックできるのも魅力ポイントとなっている。

他にも、長澤まさみと高橋一生が恋人役を演じ話題になった映画「嘘を愛する女」も配信中。同棲5年目を迎える恋人が、ある事故により身分を偽っていたことが発覚するという衝撃のストーリー展開で描かれる。本作は、オリジナルの映画企画を募集する第1回「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」でグランプリを受賞した企画を映画化したもので、そのしっかり作りこまれたストーリーに多くの観客が夢中になった。

また、映画「屍人荘の殺人」もぜひオススメしたい。本作は、国内の主要ミステリーランキングで3タイトルを獲得した今村昌弘氏によるデビュー小説の実写化作品。ミステリーオタクの葉村役を神木隆之介が、葉村と同じ大学に通い、私立探偵としても活躍する剣崎比留子役を浜辺美波が演じており、フレッシュな2人のコンビが不可解な謎に迫っていく。

その他にも、映画「22年目の告白 -私が殺人犯です-」「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」「僕だけがいない街」をはじめ、西島秀俊主演の「MOZU」シリーズが見放題配信中。

2017年に公開された「22年目の告白 -私が殺人犯です-」は、韓国映画「殺人の告白」が原作で、藤原竜也と伊藤英明という実力派俳優がダブル主演を務めた作品。物語終盤では、誰もが予想できないような“衝撃的な真実”が明かされる。

「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」は2010年に公開された映画で、“遮断された環境で繰り広げられるデスゲーム”というミステリー定番のストーリーだが、サバイバル要素がふんだんに盛り込まれているため、ミステリーに加えてバトルシーンが好きな人にもオススメの一作だ。

また「僕だけがいない街」(2016年公開)は、藤原竜也演じる売れない漫画家・藤沼が、29歳の意識のまま10歳の身体に“リバイバル”するというファンタジー要素が盛り込まれた内容となっている。三部けい原作の大ヒットコミックを、藤原竜也と有村架純が体当たりで演じた。

そして最後に紹介するのは「MOZU」シリーズ。妻の死の真相を追う公安警部の倉木(西島)に重厚なミステリーや激しいアクション、ヒューマンドラマを織り交ぜた人気シリーズだ。一見普通の刑事ドラマかと思いきや、テロリストの暗躍やカーチェイス、悪VS悪の格闘シーンなどが織り交ぜられ、通常の刑事ドラマとは一線を画す作品と言えるだろう。

テレビドラマでは2014年4月にシーズン1が、2014年6月にシーズン2が放送され、平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録し、「東京ドラマアウォード 2014」連続ドラマ部門優秀賞を受賞した。その後2015年には「劇場版 MOZU」が公開。犯罪プランナーや殺し屋などによるテロ組織を牛耳る“ダルマ”役にビートたけしが登場し話題を呼んだ。

今回取り上げたミステリー作品は、いずれも予測不能なストーリー展開や実力派俳優たちの真に迫る演技を堪能できるため、GWに一気見してみるのもアリかもしれない。
 
   

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