『鎮痙薬』は『鎮痛鎮痙薬』の略で、消化などの問題ではなくストレスや緊張などからくる、自律神経の乱れによって発生する痛みに対して有効です。自律神経の副交感神経が優位になると、交感神経とのバランスを取ろうとして胃の筋肉を収縮させてしまうことがあります。この収縮運動を和らげることで、キリキリした痛みが抑えられるという仕組みです。
しかし、これは一時的な現象なので、しばらく続く軽い胃痛の場合は、症状に合わせて『制酸薬』『H2ブロッカー』『胃粘膜保護薬』もおすすめです。慢性的な場合は漢方薬もいいと思います」
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薬の効果を高めるためには、今、薬を必要としている症状がどのような原因で、どのような状態なのかを見極めることが重要です。胃薬にはたくさんの種類がありますから、もしどれを購入すればいいのか迷ってしまったときは、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者と相談して決めましょう。