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進化を続けるオーディションサバイバル番組 ENHYPENを生んだ番組のガールズ版「I-LAND 2:N/a」を大解説

WEBザテレビジョン

BTSの世界的なブレイクをきっかけに、K-POPアイドルを夢見る人口は爆発的に増加。以前は、韓国の芸能事務所の数がそれほど多くなく、デビューするには大手の事務所の練習生になり、厳しいレッスンを重ねる、という流れが主流だったが、最近では小規模な事務所も増え、また、オーディション番組が続々と放送される事により、デビューできるチャンスが格段に増えた。

■オーディションサバイバルが流行る理由

オーディションサバイバル番組は、それ自体がプロモーションとなる為、売る側にとってはデビュー後の展開がある程度読める利点があり、ファンにとっても“新たな推し”を見つける良い機会となる上、視聴者投票でデビューメンバーを決めるシステムの場合は「私がデビューさせた」という“親心”的な感情も生まれ、熱心に応援する。出演者にとっても、広く顔を知らせる事ができるので、たとえデビューメンバーに選ばれなくても、派生グループや俳優として、別のカタチで成功できる可能性が生まれる。どの立場でもウィンウィンなのだ。

オーディションサバイバルは、青田買いしたい日本のK-POPファンにも関心が高く、最近ではいくつもの番組がABEMAで同時通訳付きでリアルタイムで配信されている。「Girs Planet 999:少女祭典」のkep1er、「Boys Planet」のZERO BASE ONE、「少年ファンタジー」のFANTASY BOYS、「R U Next?」のILLITなどが、日本でも多くのファンを獲得して成功している。

■「I-LAND 2:N/a」とは

そんな中、K-POPアイドルとしてデビューから日本最速でドームツアーを成功させたENHYPENを生んだ「I-LAND」のガールズ版「I-LAND 2:N/a」が、4月18日よりスタートし、既に多くの関心が集まっている。

この番組は、BLACKPINKのプロデューサーでもあるTEDDYが総括プロデュースを手がけ、参加者を導くプロデューサーには、BIGBANGのSOL、ダンサーサバイバル「STREET WOMAN FIGHTER」でブレイクした、YGXのリジョン、PROUDMONのモニカ、SOMIやBLACKPINKのプロデューサー・24、VVNと、超豪華な面々が集結。番組の進行役であるストーリーテラーとして、俳優のソンガンも出演。タイトルの「N/a」には、予測不可能な多様性の“N”と無限の可能性を持つアルファの“a”という意味が込められている。

■有名サバイバル番組出演経験者や華やかな経歴の参加者が続々

参加者は、10ヶ国13都市で開催されたオーディションに合格し、数か月間のトレーニングを積んだ24名で、内、日本人は6名。その中には「PRODUCE101 JAPAN」に参加したナナ(田端那菜)、「Girls Planet 999」参加のフコ(林楓子)、「放課後のときめき」参加のキム・ミンソル、「STREET GIRLS FIGHTER 2」のファイナリスト・キム・スジョン、「R U Next?」で惜しくもILLIT 入りを逃したパン・ジミン、今回が3度目のサバイバル番組挑戦となるナム・ユジュなど、サバイバル経験者が続々。他にも、ドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」や「ホテルデルーナ」でIUの少女時代を演じたキム・ギュリ、イギリスの名門バレエスクールで韓国人初の奨学金を受けたキム・チェウンなど、経験値の高い参加者ばかりだ。

■“I-LAND”と“GROUND”、2つの空間、2つの審査パート

「I-LAND」には、デビューに必要な衣食住、全てが豊富に揃っていて女子の夢が詰まったような内装の“I-LAND”と、無機質で殺風景な“GROUND”の2つの空間があり、デビューするには“I-LAND”に居なければならない。審査は2つのパートに分かれており、Part.1のテストでは、共同の運命でチームワークを重要視。個人ではなくチームの点数によって“GROUND”に放出される人数が決まり、残留か放出かは、プロデューサー5名と“I-LANDER”たちの選択にゆだねられる。参加者がお互いの運命を握っているという点は、「I-LAND」の特徴の1つである。そしてPart.1の最後では、プロデューサーたちに加え、「I-MATE」と名付けられた視聴者たちの投票により、次の段階に進む12名が決定。Part.2は徹底した個人戦となり、プロデューサーの選択と視聴者投票で最終的なデビューメンバーが決定する。

最初の関門「入場テスト」をクリアして“I-LANDER”になれるのは、24名中12名。披露したパフォーマンスをプロデューサー5名中3名以上に合格と認められる事が条件となる。

■上手いだけでは勝ち残れない

前述のように、参加者は高倍率のオーディションを勝ち抜いた上にレッスンを積んで臨んでいるので、他のサバイバル番組のレベル決めの段階で多々見受けられる“おそまつ丸出し”の者は皆無。最初からハイレベルの戦いとなった。だが、その中でもやはり優劣はついてしまう。元々実力がある者は期待値が高い分、評価も厳しくなるし、経験が浅い者は「思っていた以上に上手かった」と評価が上がるのは仕方のない事だ。また、実力だけでなく、存在感や表現力、可能性を認められるケースもあり、参加者目線では文句ナシに上手くても、プロから見れば今一つの評価となる場合も…。

結局、“I-LAND”行きを手にしたのは16名となり、4名定員オーバー。この中から“GROUND”に行く者を自分たちの投票で決めるシビアなルールが告げられた。前回の「I-LAND」では放出する者に投票したが、今回は「一緒にやっていきたい人」を選ぶ方式に変更。自分に投票するのも可能だ。こうなると、上手いから残れるとは限らない。人柄や関係性に左右される可能性も大いにある。実際、この後のテストでは、実力がありながらも態度がネックとなり、誰からも「一緒にやりたい」と思われず、“GROUND”行きとなった参加者が出てしまった。

■“GROUND”に居る限り、デビューのチャンスは無い

今後は、“I-LANDER”と“GROUNDER”に分かれて審査が行われていき、“GROUNDER”は“I-LANDER”から放出者が出た場合のみ、その人数分が昇格できる。“GROUNDER”は、あくまでも“補欠扱い”。例えば、「シグナルソングテスト」では、もし“I-LANDER”から1人も放出者が出なければ、一生懸命練習して準備したパフォーマンスを披露するチャンスさえ与えられない。そんな屈辱や悔しさをバネに努力を重ね、抜け出すチャンスをモノにしなければならないのだ。

そして、デビューメンバー決定に影響する、「I-MATE」からの支持(投票)を得るには、好感度も大きな要素となる。一瞬見せた表情や何気ない一言で、簡単に人気は上がったり下がったりする。また、日本では特に、ガールズグループもいかに女子に好かれるかが成功のカギとなる。

■3週目で早くも脱落者が!?

「I-LAND 2:N/a」は始まったばかり、“I-LANDER”と“GROUNDER”の入れ替えはまだまだありそう。そして、3週目には早くも脱落者が出るようだ。熾烈な戦いを勝ち抜いて誰がデビューするのか、彼女たちの成長も見守りながら新たなグローバルアイドルが誕生する瞬間を楽しみに視聴したい。

◆文=鳥居美保










 
   

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