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窪田正孝と本田翼の秀逸な演技と、放射線技師たちの活躍が詰め込まれた特別編!「ラジエーションハウスII 特別編~トラブル続出!?最悪の日~」

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2019年に放送され、好評を博した医療ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」。レントゲンやCT、エコーといった医療機器を駆使して”視えない病”を診つけ出す放射線技師たちの活躍を描いたドラマで、病の正体に辿り着くまでの過程、技師たちのチームワークや人間模様など、物語に引き込まれる要素が満載だった。

シリーズを通して主演は窪田正孝で、天才的な才能を持つ放射線技師・五十嵐唯織を演じる。CTなどで撮った写真には、必ず”真実”が写る、という信念の持ち主で、原因の定かでない症状に真摯に取り組み治療をサポートする。

もう1人、物語の重要な存在となるのが、本田翼が演じる放射線科医の甘春杏だ。唯織が務める甘春総合病院の前院長の娘で、レントゲンやCTなどの映像から病気を診断するが、医師免許を持たない放射線技師を見下しているところがある。実は唯織と杏は幼馴染で、回を重ねるごとに変化し、進展していく2人の関係も見どころとなっている。

本シリーズは2021年にシーズン2が制作され、2022年には「劇場版ラジエーションハウス」も公開された。またドラマシリーズの本編終了後には、「特別編」と銘打った回も制作されている。ここではシーズン2の後日譚となる「ラジエーションハウスII 特別編~トラブル続出!?最悪の日~」について見ていきたい。

ある日、放射線科「ラジエーションハウス(ラジハ)」に、放射線技師長・小野寺俊夫(遠藤憲一)の息子・大樹が訪ねてくる。進学のために勉強している大樹に放射線技師を目指してほしいという思いから、ラジハメンバーの広瀬裕乃(広瀬アリス)がシーズン2のエピソードを振り返りながら、この仕事がいかに大切な仕事かを大樹に教えていく。

「ラジエーションハウスII 特別編~トラブル続出!?最悪の日~」

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(C)横幕智裕・モリタイシ/集英社・フジテレビジョン

人の顔を識別できない女性の検査に挑む軒下吾郎(浜野謙太)、若くして末期がんと診断された患者と接する悠木倫(矢野聖人)など、ラジハのメンバーそれぞれを描いたエピソードももちろんだが、やはり唯織と杏の関係と、2人を演じる窪田と本田の演技には目を引かれる。

認知症の疑いがあった小野寺が、別の病気だったと判明した時の唯織は、今にも吹き出しそうで、心底ホッとしているのが伝わってくる。ある事情からCTが使えなくなった時には、唯織は高い技術を持つ小野寺にエコー検査をさせる。迅速な判断をした上、テキパキと物事を進めるその姿からは、小野寺への絶大な信頼が感じ取れる。仲間への想いと患者を治したいという唯織の姿勢が、本作の随所で見られるようになっている。

一方の杏も、脳の手術によって走れなくなる可能性がある陸上少年の患者に対しては苦悩し、ラジハメンバーがその心配を検査によって解決した時には、心にのしかかっていた葛藤が去ったような笑顔を見せる。放射線科医として苦難にぶつかりながらも、唯織たちの協力によって前進していく姿には胸を打たれる。

そして終盤ではシーズン1に加え、シーズン2のラストもリフレインされる。想いを伝える純な唯織と、そんな唯織と真摯に向き合う杏。青空の下で2人の想いと記憶が交錯するシーンは実に爽やかで温かく、つい頬と涙腺が緩んでしまうほどだ。

「ラジエーションハウスII 特別編~トラブル続出!?最悪の日~」は、窪田や本田の秀逸な演技と、シーズン2の魅力が詰め込まれた回と言っていいだろう。本編で味わった感動を、「特別編」でぜひもう一度味わってほしい。

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