ドラッグストアでは薬もサプリメントも似たような感じで棚に並んでいたりするから深く考えないで買ってしまうし、手軽に買えることで用法・用量を守らなかったりすることも多いと思う。
例えば、栄養ドリンクは1日1本と用量が決まっているものがあるけど、今晩は頑張ろうというときに、一気に何本も飲んでしまうことなんて珍しくない。
大横綱の輪島(大士)さんがプロレス転向時、1カ月分のプロテインを1回で飲んでいたなんて笑い話もある。
そもそも体質によって合う・合わないがあるし、同じ量を服用しているはずなのに、人によって効果も違ってくる。
健康にいいといわれている食べ物だってそうだ。万能薬ともいわれている「梅干し」は、1日1個食べることを推奨されているが、1日10個はアウトだろ。
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酒も適量ならば「百薬の長」だけど、アルコール依存症レベルになれば膵炎、不整脈、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症、糖尿病などのリスクが高まる。
お酒も個人差があるし、量を間違えればキリがない。健康サプリメントも体質、年齢など合う・合わないと個人差があるから、自分を把握することが一番大切だ。
あと、消費者庁が機能性表示食品制度のあり方について検討を進める対策チームを立ち上げたようだが、個人としても「健康」という言葉に惑わされないようにしたい。
サプリメントにどんな成分が入っているのか確認するなど、体に入れるものに対しては慎重になったほうがいいね。
蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。